8月 31

アマゾンプライムで配信されている「松本人志 庵野秀明 対談」を見たのでかるーく感想を。

【注意:軽いネタバレ要素を含みます】

正直異種格闘技戦感が凄いですよね。

そもそもどこからどういう経緯でこの対談が実現したのか私は知りませんが、そこまで大きな繋がりも無いし、畑が違うというかジャンルが違う二人なのでカオス感が凄いというか。

まぁもしかしたら松ちゃんはアマプラでドキュメンタル等を独占配信してるし、庵野さんはアマプラ先行(?)でエヴァを配信してる関係かもしれないですね。わかりませんが。

で、見る前からこの全然違うジャンルを生きてきた二人をスタジオという檻にブチ込んでみたらどうなってしまうのか!?みたいな感じがあって…。

接点を挙げると無理やり上げれば松ちゃんは映画監督とかもした経験があるので、多少は…。あと意外にシン・ゴジラは見たってのは知ってましたが、エヴァの劇場版も全部見たって言ってましたね。これもちょっと意外。実写はともかく松ちゃんはアニメとかあまり興味なさそうなので。

なので松ちゃんの方が庵野さんに興味あるってのはなんとなく分かるんですけど、庵野さんの方が別に松本人志という人にそこまで興味無さそうな印象があったんですよね。でも対談をしようとなる、承諾して出演したってのは別にお金も無い人でもないし、売名する意味も無いほど有名人なので、単純にやっぱり松本人志と話してみたいという気持ちがあったから受けたんでしょうね。この対談を。それがまず意外でした。

で、庵野秀明さんについて私はそこまで詳しく知りません。アニメにもあんまり詳しくはないですし、一般常識レベルの事しか知りません。

庵野さんの作品については私はエヴァが好きじゃないんですよ。それは過去記事で大昔に書いた記事があるので興味ある方は読んでほしいです。>「新世紀エヴァンゲリオン」が嫌い。

まぁ記事では色々理由を書いてますが、一番根幹になるのはキャラは元々は魅力的なのに、そのキャラ達が次々と不幸になり、色々と話が鬱屈しすぎでいるからというのが大きいんですね。何から何まで否定してるんじゃなくて、いい部分もありつつ嫌いな部分がたくさんあってって話で。

なので庵野監督の印象って私はあまり良くなかったんですよ。あんな登場人物を次から次に不幸に合わせて、辛い目合わせて、殺してって、こんな鬱屈した作品どこが良いんだって思ってたんですよ。私はあくまで個人の好き嫌いの話ですが、フィクションやもしくはそれに準じたものの終わり方はハッピーエンドもしくは、希望や明るい未来を感じさせる話が好きなんで。

で、そんな風に思ってた私ですが、映画「シン・ゴジラ」を見て感動して、なんって素晴らしい作品だ!ってなったんです。私の中の庵野監督のイメージがガラッと変わったんです。というかこういうものをエヴァでしてくれたらもっとエヴァが好きになれたのに…って思っちゃいましたね。それは今でも強く思ってますけど。

つっても私最新作のエヴァの映画見てないんで、なんとも言えないですけど、上記の「新世紀エヴァンゲリオン」が嫌い」の記事も10年以上前に書いた記事ですし。

話を戻しますが、そんな感じで庵野さんという人の印象というよりかはどういう作品を世に出したかってイメージしか無いんでどうしてもそういう印象にはなるんですよ。まぁナウシカで巨神兵のシーンの作画をしてるとか、風立ちぬで主人公の声をしたりとか、そんなぐらいしかしらないし、別に表舞台で色々話す人でもないので、本人のパーソナリティをほとんど知らないので、やっぱり作品からの印象が強くなってしまう。

でもその作品が悪印象>好印象とガラッと変わってしまって、自分の中では庵野さんは好印象なのか悪印象なのかわからんって感じになってるんですよ。でも今後はしばらくアニメはしないで実写映画に集中するという事らしいので期待しています。

で、前置きが長くなりましたが、そんな二人の対談をみた感想なのですが、やっぱり二人共予想通り恥ずかしがり屋で真面目でクリエイティビティな性質なので、最後の方でもそういうくだりがありましたが、似た者…というかジャンルは違えど近いモノを感じました。

それにやはりジャンルが違いすぎて、その辺がやはりちょっと壁みたいなものはあったんじゃないかなぁと。

でも後半になるにつれて、結構お互い少し慣れて色々話せていた印象になりました。

いくつか印象的なくだりがあって、まず庵野さんはどのくらい松本人志及びお笑い界全体を認識してるか問題が私は疑問だったんですが、そこまでお笑い番組は見ないとは言ってましたが、笑ってはいけないは見ている、おもしろいって言ってて「へぇ」ってなりましたね。正直そんなイメージ無かったので。奥さんがお笑い好きらしいですね。その影響もあるんでしょう。やっぱり松ちゃんも結婚して棘が取れた部分もありますけど、庵野さんももしかしたら結婚した事による心境とかの変化はあったのかもしれません。

比較にどうしても話を持ってきたくなるのが宮崎駿監督ですが、宮崎さんだったら絶対M-1も笑ってはいけないとか見てないだろうし、そもそも存在を認識してないレベルだろうから、それに比べればまだ庵野さんが笑ってはいけないという言うなれば、高尚な人からしたら俗世っぽいコンテンツだろうなってものを見てるってだけで親近感がわきますね。嬉しいというか。

あと松ちゃんがエヴァを凄く褒めてて「何が凄いって具体的な事を言えないんだけど、他の人に見たほうが良いよと勧めたくなる。美術館や博物館のような感覚」と表現してましたね。なるほどなと思ったのと同時に印象深いシーンでもありました。シン・ゴジラも褒めてて、リアルな現実っぽい「ほんとにあったかのような」と表現してて、松ちゃんもコント作りでそういう部分あるので共感出来るんでしょうね。私も凄く分かりますよ。私もJOJOの岸辺露伴先生の言う所の『リアリティだよ!リアリティこそが作品に生命を吹き込むエネルギーであり、リアリティこそがエンターテイメントなのさ』を信じる人間ですので、私もすごく共感出来る所です。

少し話はズレますが、シン・ゴジラ私はすごく好きで、特にヤシオリ作戦のくだりが最高に好きなんですよ。ゴジラを倒すのに、戦車やフィクションな兵器やアイテムなども使わずに、無人在来線爆弾とか、液体窒素、重機等を駆使して、綿密な作戦と、ゴジラを倒すことを優先したリアリティが凄い倒し方で舌を巻きました。あれこそリアリティに寄せた演出というわかりやすさがありました。ハリウッドのヒーロー物や異星人撃退モノには無いリアリティというか。

話を戻します。

あと終始やはりお互いそんな目線を合わせない感じが人見知り感をすごく感じました。対談中特に庵野さんは松ちゃんの方に目線をあまり向けて無かったです。それも少し印象的でした。

あとウルトラマンや仮面ライダーなどの特撮の話になった時に、そこまで最低限の受け答えしかしてなかった庵野さんがかなりニッチでマニアックな事を色々と自分から話してて、それがすごく良かったというか「ああほんと好きなんだな」って伝わってきましたね。凄く好きじゃないとああいう感じの喋りにはならないので、ウルトラマンのあるシーンのあの時のポーズがとか、あの一瞬振り返る所がとか、目が光る所がとか、そういうのを語ってる感じがどちらかというと庵野さんの比較的「素」に近い部分だったんじゃないかなぁと思いました。映画や漫画やアニメなどクリエイターは絶対自分が「コレ凄い!」「ここが凄い!」と感じるポイントがあるので、その目の付け所というかアンテナの張り方が一般人・凡人と違う所なのかもしれません。

松ちゃんもそうですよね。本だったかでも言ってましたけど、町中を普通に運転してて、ほぼ全員が何も気にも止めないものを見て、なんか面白い事を想像して笑ってしまうみたいな事を言ってて、やはりそういう「自分のアンテナ」みたいなものが凄くしっかりしてるんだろうなぁと感じました。お二人とも。

という感じで、どうだったんだろう。むしろあの対談後の二人の素直な感想みたいなものを聞いてみたくなりましたけどね。あの対談でお互いがどう感じたかみたいな部分を。素で。お互いが居る状態では言いにくい事もあるだろうし。

あと余談ですが、監督の立場をなぜか品川さんがやってたみたいですね。まぁ松ちゃんとの面識はもちろんアニメ・マンガにもある程度知識のある品川さんが仲立ちするような感じで監督することになったのかな?。よくわかりませんが。というか対談に監督が居るのか?みたいな話ではありますが。

はい。というわけで感想は以上です。まとめると不思議な感じでした、ジャンルの全く違う二人が強い共通の何かがあるわけでも、どちらかがどちらかの熱狂的なファンとかでもない対談というか。あまり無いパターンというか。でも日本を代表するレベルの二人の対談という不可思議さが独特の空気感を醸し出していて、お二人のどちらかが好きな人には面白い内容と思いますので、アマプラに入ってる人は見てみるといいかもですね。前後編で1時間ぐらいだったかな?なんで前後編にしたのかよくわかりませんでしたが。

以上。

関連記事:

8月 30

ガキの使いの最も長く続いてる企画、七変化。

56人目の挑戦者はマヂカルラブリー野田さんです。

ちなみにシリーズ前回は

5/16 「アインシュタイン稲田 七変化」感想

でした。

企画内容はゲスト一人が挑戦者で7つのネタでどれだけ笑いを取れるかってていうシンプルな企画ですね。笑ってはいけないシリーズのお母さん的な企画でもあります。若手ってよりかは最近ガッと売れてきたぞって芸人さんが挑戦するイメージ。ですが、これに参加せずに売れきってしまった芸人さんも結構居るので、ほんとはめっちゃ見たかったけど今更もう出ないよなって芸人さんも結構いるんですよね。サンドウィッチマンさんとか東京03さんとかバカリさんとかは見たかったなぁ…。流石にあそこまで売れちゃうとここに出る旨味も少ないし出ないとは思いますが。でもそろそろハナコ岡部さんとかは来そうな気もします。というかちょっと見てみたいかな。

で、マヂラブさんなんですけど、野田さんはまずピンでR-1獲って、その後M-1獲って大きな賞レースを立て続けに獲ったことにより時の人的な感じになりました。ですが、個人的にほんとに面白いのは…というか最終的に需要が高まるのは村上さんの方なんじゃないかなって気はちょっとするんですよね。じゃない方とかも言われますが、実はめちゃくちゃ喋れますからね。ちょっと南キャンっぽさある気がしてて…。あくまで自分の中のイメージですが、性格とかは全然違うんだけど、コンビとしての立ち位置とか雰囲気とかが山ちゃんっぽさあって。司会も上手そうだし。

感想

ではネタの感想に移ります。

一つ目のTMネタ。悪手ですね。あくまで私主観の感想ですが。

なんでかっていうと、まず一つ目で下ネタ・裸ネタってことですね。一つ目は先制攻撃であり、かましであり、ご機嫌伺いであり、掴みだからです。そこでこのネタは悪手かなと。下ネタ・裸ネタ自体自分の過去の七変化の記事でも再三言ってきましたが、力技という感じがしてあまり好きじゃないです。さらにまぁ…ちょっとココリコ田中さんの七変化でかなり似たネタがあるんですよね。女装してすごい丈の短い服で直立する度にパンツが見えてその度にパンツを隠すっていうネタで。そういう意味でもあまり…。でもまぁ勢いもあるし、おそらく現場だと全然受ける印象が違いますよね。あっちはガチで丸出しなので。そりゃ笑いますよ。丸出しですもん。だからこそ私は「ネタ」としての面白さというより単純に下ネタとしての笑いって側面が強いネタの印象なので、あまり好きじゃないんですよ。せめて5~6個目のネタにして欲しかった。さらに文句を付けると、ネタが始まって「今日はちょっと生地が少なくて」的な説明みたいのを最初に何度か言ってたんだけど、それいらんなぁって思って。なんでもかんでも分かりやすく説明すればいいってわけじゃないし。言わない方が面白い。それと歌えとまでは言わないけど、せめて口パクも入れて欲しかった。西川さんの格好してバックで曲鳴らしてるだけってもちょっと残念。

2つ目タイムスリップネタ。

最近のガキの七変化では大体7つの中に1つぐらいはガキメンバーをイジるネタが入ってくるんですが、そういうネタですね。これは面白かったですよ。本人的には勇気も要るネタとは思いますが、ちゃんとタイムスリップしてきた子供(悪ガキ)から見た目線というか、そういうのがしっかり表現されててイジりネタとしての完成度がかなり高めでした。喋りの内容も結構良かったですし。

3つ目ストリートファイターネタ。

これも良かったです。良かったですが、そもそも私は上記下ネタと同じように前から体張り系のネタはそこまで高くは評価してません。ですが、こういうネタがいくつも続くとどうかと思いますが、これだけだったので、バランス的には悪くないです。一つぐらいは体張り系ネタも良いと思います。ネタとしては野田さんがリュウになって相手のザンギエフ的なキャラに一方的にボッコボコになるネタ。これはゲーム開発も出来る野田さんらしい発想とも言えるし、体張り系ではあるけど、ネタとしてもしっかり出来ているのですごく良かったです。操作してるテイの子供の表情もあれ、指示通りなのか偶然なのか絶妙な表情でしたね。面白かった。

ここまではかなり良かったんですけど、浜田さんが言う通りここから急降下していきます。結構出だし良いけど悪くなるパターンの人結構居ますね。やはり7つを平均してウケるのは如何に難しいかという話ですよね。それほどに七変化は独特の笑いのカタチというか。ピンネタ、モノマネ、コント、モノボケ、サイレント等様々な内容をショートで一気に笑いを取らなきゃならないという難しさです。いやそりゃいつも作ってるネタとも様式が違うし難しいですよね。

4つ目の桑田さんのモノマネネタ。

モノマネネタも七変化では定番でどの挑戦者も一つぐらいは入れてくるんですけど、どういう意図だったのかなコレ。全然似てないってのを全面に出すという感じでも無いし…あの替え歌のくだりとかで笑いを取りたかったのか…。それとも質問してのくだりで面白い返しをして笑いを取ろうとしたのか…。どっちにしろ中途半端でした。

5つ目の謎のペットネタ。

これもイマイチ。ベトベトの丸いブルブル震える生物?的なものを犬猫的に愛でるネタ。これも笑いどころが微妙でしたね。唯一、ドアの開けれないくだりが計算なら面白いポイントでした。あとただこれは野田さんの指示なのかテロップで「これは鳴き声です。高音域の為聞きにくい場合があります」のテロップはちょっとおもしろかったですけどね。でもそれはあの現場の人たちには伝わらんしな…。

6つ目youtuberイジりネタ。

なんなんだろう。ヒカキンさんイジりネタ。なんか小馬鹿にしてる感あったのでヒカキンさんのファンが怒りそうなネタでしたけど、大丈夫なのかな。実際はyoutuber全体を揶揄ってるネタなのかもしれませんが。野田さんはyoutuberが嫌いなのかな…。どこに笑いどころを持ってくればいいんだってぐらいのネタで今回の中でも一番スベってたかな。

7つ目松ちゃん転生(憑依?)ネタ。

最後は流石に面白いネタでした。というか今回全ネタの中で白眉でした。松ちゃんイジりネタでもあるんですが、喋り自体・ボキャブラリー自体が面白かった。特に浜田さんとのくだりは最高でした。「浜ちゃんの横、落ち着く~」「心の奥の奥で繋がってる」「一緒の墓に入りたいと思ってる」と最高の流れ。松ちゃんも恥ずかしそうに「そんな事ないわ」の力無いツッコミも面白かった。頂点は孤独だなみたいなくだりも最強の魔王の厨ニ病的なセリフっぽくて面白い。終始最初から最後までネタとしてのクオリティが高くて素晴らしかった。流石トリに持ってくるだけはある。

あと余談ですが今回もホワイトボードの企画案が色々と実現してほしかったり、面白そうなのがありましたし…我が田中もありましたね。

まとめと次回

最終的に43000円獲得で、19位タイでした。最近の挑戦者だとチョコプラ長田さんよりちょい上。まぁこの順位も昔は周りにいる人の数が違っていたり、色々あるんで、面白さイコール順位がそのまま正しいという感じでもありません。そんないったら磯俣マネージャーなんか絶対10以内は確実な程面白かったですしね。

結果的に大滑りってわけじゃないですが、面白いネタは面白いですが面白くないネタはとことん面白くない的な上がり下がりが大きい感じでした。安定感は無いけど、時々ホームランも打つみたいな。4~6のネタがもうちょい良かったらって感じでしたね。残念。

あとやっぱり緊張してたような感じは伝わってきました。つっても七変化の挑戦者は往々にして緊張してますけどね。ちなみに私の記憶で過去の七変化挑戦者の中で一番緊張してたのは千鳥大悟さんじゃないかな?って思います。

なんとなくこんな感じになるんじゃないかな~とは予想はしてたんですけどね。野田さんのピンネタとかは私そこまで面白いと思わないんで。漫才は面白いですけどね。それとひな壇とかのフリートークでも時々大滑りしてる時あるので…。なのでもしかしたら、すごい大滑り系のネタもあるんじゃねーかなってなんとなく思ってて案の定って感じでした。ほんといいネタと悪いネタの差が激しい。

で、次回予告は無かったですね。稀にこのパターンあります。なんだろね…。そろそろ新規単体な企画かもしくはききシリーズとかやってみたかってんシリーズとか見たいかなぁ…って気持ちもあります。

ではまた次回~

以上。

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8月 23

田中さんの破天荒シリーズ…のようでかつての破天荒シリーズとはかなり違いましたね。

企画概要

一応まず破天荒シリーズは過去

3/25 ガキの使い「完全密着 田中直樹(破天荒田中) 」感想
6/10 ガキの使い「田中に異変!?密着田中直樹(破天荒田中)2」感想

プラスちょっとスピンオフ的なものが

4/14 ガキの使い「田中がなにも知らない芸能人に理不尽にタイキック!」感想

とあったシリーズです。

破天荒シリーズは1~2は伝説的・カルト的に人気のある企画で、ガキの使いの十八番というかリアル風・ドキュメント風コントで芸人界イチ心優しいと言われるほどのやさしい田中さんが実はプライベートでは破天荒で嫌な奴で女遊びもしてめちゃくちゃして荒んでいる…っていう。それを人物ドキュメント風のVTRにまとめたコントですね。

で、今回もそういう方向を期待していたんですが…。正直期待してたものとはかなり違いました。

上記のようなドキュメント風コントみたいな内容では無かったです。

まず今回田中さんはキャラがジョーカーのパロですね。ジョーカー知らない人もいるかもしれませんが、そこまで重要な要素ではないですが、簡単に言うと狂気のサイコパス快楽犯罪者的なキャラなんですよ。つっても私もショーカーってダークナイトぐらいしか見たことないですけどね(JOKERは見たいと思いながら見れてない)。余談ですけど映画ダークナイトは連作の一つの作品ではあるしバットマン作品ではあるんですけど、そういう知識も無し、他作品も見ずにダークナイトだけ見ても単体でめちゃくちゃ面白い映画でクライムサーガ映画の金字塔なのでおすすめです。アマプラで見れるはずですし確か。

そのジョーカー的なキャラになって、他メンバーへの恨みとか駄目な所とかをおさらいし(今回の中ではそれを”ズレ”と表現)、それについての復讐する的な感じの流れですね。その復讐がノーリアクションパイ地獄です。

ノーリアクションパイ地獄については後述します。

感想

今回についてはなにをしたかったのか微妙にブレてたかなと思います。

まず前フリが長かった。田中さんがジョーカーキャラで過去の他メンバーのアレコレについて糾弾というかそういう事を独白する風のくだりがあるんですけど、正直ここが微妙に長い。ここも少し過去映像の使いまわしによる部分も多いし、1人1エピぐらいをテンポよくするぐらいで良いと思うんですが。いやこのくだりも田中さんのジョーカーキャラの喋り部分自体は面白かったし、途中でちょこちょこインサートされるジョーカー的なイメージ映像とかは芸が細かくて良いんですけど、もっとテンポよくして欲しかった。

このあとのノーリアクションパイ地獄のくだりがシチュ設定がイマイチだったからか、かつての程の面白さになってなかったのも痛かった。

ノーリアクションパイ地獄は過去にあったガキの使いの企画というか罰ゲームで、松ちゃんが1日高級マンション風の部屋で普通に過ごす間他ガキメンバーが松ちゃんに顔面はもちろん全身にパイを当てまくり、その間松ちゃんは全くそれにリアクションしてはならないという企画で名作ですね。今では考えられないぐらいお金をかけた感のある内容で、これもDVD化してますので、気になる方はチェックしてみてください。

要は今回のパイのくだりとほぼ同じような感じですよね。つっても今回のパイのくだりについては、なぜみんなが田中さんが見えないテイでノーリアクションだったのか説明とかそういうのも無かったので、あまり意味がわからない唐突感は否めなかったですが。その辺はホント謎というかあの空間はなんなんだろ感がありました。

ここのくだりはもっと他にやりようがあったのではないかと思いちゃいました。もっと普段の楽屋で普通にしてる所とか、TV局の廊下を普通に歩いている所でとかにTANAKERが現れてパイをおみまいするとか。

うーん。そもそも論ですがノーリアクションパイ地獄にする必要性があったのか?というものあるんですよね。前半から後半の流れがそんなに上手く繋がって無かった気がして。

例えば破天荒田中企画では、まず、小玉スイカが過去企画で色々あって、小玉スイカの因縁という前フリがしっかりあって、売ってる小玉スイカをグーパンでいきなり殴りまくるくだりがあったりして、その後もオチまでその小玉スイカを上手く活用してて、それが上手く前フリからオチまでを繋げてる役割もしてたんですよね。それが面白さにももちろんなってましたし。

今回は別にそういうのも無いし、なんでノーリアクションパイ地獄になったのかもよくわからなかったです。前フリからオチへの繋げ方という意味でも今回は良いとは言えませんでした。

しかも尺がイマイチだったのか最後の舞台裏のくだりもありましたし、別にああいう部分あってもいいですけど、まぁまぁの尺があったので…。本編がもっと撮れ高があったらあの部分はもっと短いか無かったのかな?と思うし。

面白かった所をあげれば、まず田中さんのジョーカーキャラはそれなりに面白かったし、LIFEの「ダンサーの血」シリーズのコンテンポラリーダンス的な田中さんのジョーカーダンスも面白かったし、前述しましたが、途中インサートされるイメージ映像も良かったし、浜田さんへのパイの投げるくだりも面白かったし、松ちゃんのパイも過去のノーリアクションパイ地獄を思い出して面白かったです。

まとめと次回

うーん。期待してハードル上げ過ぎました。普通に考えれば別にガキの使いらしさもあったし、田中さんも面白かったし、そこまで悪くないんですけど、どうしても過去の破天荒シリーズと比べてしまうと全然だったのは間違いなかった。今回完全に新規でこれを見させられてたら多分もっと面白く見れたと思う。

色んな意味で中途半端だった。破天荒田中企画の1~2はとにかくリアルな感じに寄せた事が良かったし、作り込みが一貫してて最初から最後までが一つの企画としてすごくまとまってたのに対して、今回は前半の前フリと後半のパイ地獄とがあまり上手く繋がってないし、過去の他企画の引用でもあるし(言うなれば新規じゃない既出のアイデア)、リアルコントでもないし、なんかなんとも形容しがたい中途半端なものに仕上がってしまったという印象です。

ジョーカーの狂気じみた感じってのもそこまで出せてなかったかな?とも思います。それなら普段のあのやさしい田中さんがスイカ殴ったり、女連れて歩いてたり、いきなり泣き出したりする破天荒の田中さんのキャラの方が100倍狂気じみてましたからね。今思うと、ほんとあん時の田中さんは怪演というか素晴らしい憑依っぷりでした。企画自体も振り切っててすごかったですし。

今回の敗因は過去を全く超えれなかった事に尽きるかなと。過去と比べないで、別に破天荒シリーズとは実質関係ないじゃんって言われれば確かにそうなんですが、そう考えても、これ単体で考えてもそこまで面白い仕上がりにはなってなかったと思います。悪くもないですが、イマイチな部分や作り込みや演出が甘い部分が多々あったのは間違いないと思います。新人Dのデビュー作だったらしいですが、ホロ苦いデビューになったのではないでしょうか。というか一つ目がコレって重荷過ぎたかもしれません。

はい。うーん…ちょっと期待してただけに残念な結果でした。みなさんはどう感じましたかね?

よろしければコメント等もお待ちしております。

で、次回は野田クリスタルさんの七変化ですね。これは普通に期待したい所です。昔は七変化ってけっこう大滑りする人も多かったんですが、最近は過去の七変化をようく研究されてるなって感じがあるのでそこまで大滑りする人居ないのでたぶん、ある程度は面白いはず。ただまだ野田クリスタルさんってR-1にM-1も獲ってはいますが私は本当に面白いのかどうなのかそこまで見極められてないんですよね。そういう意味でも次回は期待したいところです。

ではまた次回~

以上。

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