先週の続き

感想

前半１番手で６組目ねこじゃらし。

まぁ前回もいましたけど、びっくり人間的な方面の面白さを出したネタ。でもまぁそれなりにちゃんとその筋肉を活かしつつのネタでまぁ悪くはないですね。特に良くもないですけど。こういうネタで思うのは漫才でもコントでも無いみたいな感じで、劇場はまぁ良いとして、賞レースとかはどこもイマイチしっくり来なくて大変だろうなぁって思ってしまうんですよね。まぁどうでもいいですけど。このコンビは初見ですし他のネタを見てないので分かりませんが、ちゃんとした筋肉とか活かさないネタもあるのか、すべてのネタがコレ絡みなのか…。うーん。まぁ将来性はあまり感じませんでした。ただ尼崎出身というブーストでなんとか出れたんじゃないかって思ってしまう。なんかこんな事言うと貶してばっかかと思われそうなんでフォローしときますとネタも定番の「お前が歌うんかい」は安定した一定の面白さがありましたし、リアクション芸的な要素もありますし、ネタ後の松ちゃんとのトークも悪くなかったですし、総じてそれなりには面白かったです。はい。

７組目ショウショウ
初見の芸歴３６年のベテランコンビ。モノマネ主体のネタって感じなんですかね。大阪の劇場で頑張ってるとかの人なのかな…？。よくわかりませんが、細かすぎて伝わらない選手権的なニッチなモノマネネタで、安定感のある面白さでした。ネタ後に披露した新喜劇楽屋モノマネもなかなか良かったですし、個人的に面白かったんがショウショウの師匠が由紀子たか志さんなんですって話のくだりで浜ちゃんが「一緒に余興行った時アコーディオンが邪魔やったんや」って松ちゃんに「なぁ？」って言った後の松ちゃんの絶妙な表情ですね。あのくだりは面白かった。

８組目ホーリーオーギー
ユニット。初見。なんかこういう感じのオタク系とかアイドル的な前フリのネタってここ近年よく見るようになった気がします。ある意味ベタな光景を前フリに使われて、そこから予想外の展開に行くってのがこの手の導入のネタの典型的な展開で、これもそういう系ですね。最初は地下アイドルライブ後の出待ちキモ迷惑オタクが色々したと、そのオタク的な人が、すっげーパフォーマンスし始めるというギャップ笑い的なネタ。悪くないですね。あのMPC(サンプラー)を使ったような音ネタをライブでしながら、コントの中に落とし込んでる感じ。音ネタ的パフォーマンス的に楽しめつつ、コントとしての側面も併せ持ってるので、一つのネタとして悪くない。ただ、これユニットって紹介でしたけど、普段は多分出てきた人たちそれぞれが違うコンビとかピン芸とかしつつ、このユニットでも活動してるって感じなのかもしれないですね。昨今はいろんなスタイルが居ますし、そういう色々実験的に試すのは良いことですね。近年即席コンビやユニットの活躍も増えてますし、良いことですよね。あとネタ後後ろのメガネの人の全然違う人のメガネ戻ってきて全然見えないのくだりが良かったです、彼平場のトークなかなか上手そう。

９組目チューリップフィクサー
なんか見たことあんなって思って見てたら去年はピンで出てたっぽいですね。記憶が飛んでましたが第16回 山ー１グランプリ 2022(前編)」感想。まぁ去年もクソみたいなネタで今年も相変わらずクソみたいなネタで、ネタ後のトークもクソみたいなもんでした。シンプルに嫌い。キャラがどうとかじゃなくてネタが面白くないので。

１０組目セルライトスパ。
山－１のトリは毎回ちょっと別枠みたいな感じで、有名所の若手じゃない組が出ることが多いんですけど、今年は少し地味というか…。いや確かにセルライトスパは知ってるし、それなりにベテランですけど…。あ、でもネタはさすが安定感ある面白さ。良いネタですね。ネタ後のどんなサイズでも体で測れるってくだりもそれなりに盛り上がりましたし。悪くなかったです。

で、全十組で一応優勝はマリーマリーとセルライトスパ。まぁ山ちゃんの個人的な好みで毎年決めるんで、あまり優勝がどうとかはあまり重要じゃないんですけどね。

私は１０ネタの中で一番好きだったのは、先週のスパイシーガーリックのゾンビエスカレーターネタですね。

＜追記＞
コメントで教えてもらいましたが元々１１組目に天竺鼠さんがいたけど、大きな諸問題でお蔵入りになったようです。トリがセルライトスパって事とかEDの雰囲気が違和感あったりとか変だなぁって思ってましたが、そういう理由があったんですね。ホント瀬下さんは……はぁ…。

まとめと次回

まぁ…いつもの山－１ですね。ネタ見せですので、それ以上でもそれ以下でもない。特にこの中から刹那的なブレイク芸人が生まれるとは思えないですけど、スパイシーガーリックとかセルライトスパとかいぬとかはいつか売れてほしいですけどね。ネタはしっかりしてるので。まぁ今はネタだけ面白くても生き残れないという厳しい狭き門って感じますけどお笑い界は。賞レースで一定の評価や認知を得ても、結局平場のフリートークとかで面白くないとなかなか厳しいですよね。もしくは春日さんとかみたいな運動できる・度胸がある・貧乏性・我慢強い・誰でも仲良くなれる・筋肉もある…みたいな属性がてんこ盛りみたいなキャラとかね。

次回は以前あった松本はいつ気づくのか？の山ちゃんバージョンっぽいですね。多分浜ちゃんの時みたいな完全なダマじゃなくて告知しておいて、どこに違和感があって突っ込めるか？みたいな感じの内容じゃないすかね。うん。でも前回の松ちゃんの時も結構楽しかったんで、山ちゃんバージョンも楽しみです。

ではまた次回～

以上。

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今年もやってまいりました。山－１グランプリ。

去年の記事は

2022 2/6「第16回 山ー１グランプリ 2022(前編)」感想
2022 2/13「第16回 山ー１グランプリ 2022(後編)」感想

でした。

元々ガキの使い新年会という企画の１コーナーだったんですが、長らく続いた新年会はコロナとかの影響もあったのか終了し、山－１GPだけが残りました。

昔はこういう若手とかTVに露出が少ない人達のネタ見せってのは少なくて、山－１からも毎年のようにスターとなるような芸人が売れるきっかけともなってきた山－１ですが、近年は発掘系のネタ見せ番組・企画・コーナーなども増え、TwitterやTikTokなどSNSやyoutubeなどでもあり、なかなか爆売れ芸人は排出出来なくなりました。

なのでまぁ普通にネタ見せ番組ですね。毎年言ってしまうんですが、元旦おもしろ荘とも時期が近いってのもマイナスです。実際ほぼ同じ内容の若手ネタ見せ企画なので。同じ日テレですし。その辺の兼ね合いを裏でしてるのか全くしてないのか私には分かりませんが…。日テレもバラエティ部門を取り仕切りしてる人がいるし、そこまで被らないのでやっぱり、裏である程度打ち合わせじゃないですけど、そういう事はしてるんじゃないかな？とは思いますけどね。まぁ分かりませんけど。

まぁそれは置いといて、この山－１も近年は前後編の２週で今回も前後編です。この山－１はガキメンバーがほとんど関係ない企画なので、私はあまり好きじゃないです。こういうのは他番組で(それこそおもしろ荘等で)してくれれば良いって思うんですけどね。これも毎年のように言ってるかもですけど。やっぱり私としてはガキの使いはガキメンバーがなんかしらやってくれるのが好きなんで。でもまぁ１年に１回ぐらいいいじゃないかってのも分かりますし、別に私も山－１嫌いか？って言われるとそこまで嫌いって程でもないし、如何にもっていう粗削りのネタもある中、去年のキングオブコントで大活躍したや団が本戦で見せたネタを山－１でやってたりと、クオリティの高いネタも時折あるし、未来の輝ける原石があるのも事実。

感想

まずお馴染みの山ちゃんのOPパフォーマンス。今年はマイケル(フレディー)。「はい！はい！新年会！」の掛け声のくだりは無くなりましたが、ここも毎年面白くて、今年もグダグダなの含めてなかなか面白かったですね。

１組目、いぬ

いぬは去年キングオブコントでしっかり面白いコントを披露して(KOC2022の感想はコチラ＞キングオブコント2022 感想)爪痕は残したんですけど、今回のネタもそうですけど、パワフルな男臭い系のネタが多いので若干好みが分かれるかな？って感じはしますが、実力は半端ないですよね。もしかしたら数年以内にKOC王者になるようなポテンシャルも秘めてるとは思いますし。今回のネタもいぬらしい良いコントなんですけど、あんまりオチが好きくないですね。万引き犯がしてやったり！みたいなオチで最後のさわやか感で誤魔化せない、嫌な感じというか気持ち悪さが私は残ります。最後バレて捕まるオチならいいんですけどね。ニューヨークのネタでも軽犯罪を題材にしたネタがありましたが……アレもそうですけど、あくまでネタとはいえ、なんか見てて気持ちよくないんですよ。これはあくまで私の性格とかだと思うんですけど。それだけ引っ掛かりましたね。

２組目、オーサカクレオパトラ

たぶん初見なんですけど、何年目のコンビなんですかね。見た目も結構なベテラン感ありましたし、ネタも新喜劇のような昭和っぽさを感じるツッコミボケを天丼するようなネタでした。私はこういう敢えてのコテコテな大阪っぽさとか、昭和っぽいノリとかネタは嫌いじゃないですけど、このネタは可もなく不可もなくぐらいの印象ですね。でもテンポはいいですよね。特に後半加速していく感じとかも良いですし、全然悪くないんですけど…なんでしょうね…なんかこれも好き嫌いは分かれるかな…。

３組目、ミスター大冒険。

おそらく初見のコンビ。ネタとしてのクオリティはほぼゼロに等しいんですけど、まぁちょっとしたびっくり人間要素を見せたようなネタで、なんだろう…どう見れば良いんだろう…って感じ。笑うでも驚くってほどでもないし、なんともどう見ればいいんだってなるネタ。それよりボケ風の人の髪型が某独裁国家の偉い人みたいな感じなのが誰もツッコまんのかいって思いました。絶対みんなにツッコまれるし、本人もツッコまれようと思ってあの髪型にしてるんでしょうけど。うん。

４組目、スパイシーガーリック

最初に「コントの名門人力舎から～」って言ってましたけど、言われてみれば人力舎ってコント強い人多いですね。軽くwikiを見たら”「コントの人力舎」と称される事がある”って書いてあって、所属のコンビやピン芸人見ても、確かにどちらかというとコントに強い芸人が多い感じですね。先週大活躍したザマミィもそうですし。なんででしょうね。やっぱコント好きで03に憧れて入ったりするのかな…。でもアンタッチャブルとか真空ジェシカとか漫才タイプもいますし…。うーん…。

マセキにウッチャン憧れでコント系が集まるんじゃないのかいって思うけど、どちらかと言うとマセキ三兄弟のようなポンコツ面白い芸人とかが集まる(加えてモグライダーのともしげさんも)っていう…偶然なんでしょうけど、お笑い系の芸能事務所も、私はそういう方面でお笑いを研究というか見てないので、そこまで分かりませんが、面白いですね。偶然なのか必然なのか。浅井企画にウドちゃんがいて、かなりウドちゃんっぽさを感じるミヤゾンさんが居たりとか。面白いですよね。うん。

話が逸れまくりましたので、ネタの話に戻しますが、非常に良いコントでした。最初ゾンビがテーマということで、和牛のゾンビネタみたいな、ゾンビそのものにスポット当てて、どっちが先に殺る？とかのネタかな？と出だしで思ったんですけど、実際は自宅にエスカレーターがあるという事が主題のネタで、しかも上手なパントマイム要素も加わって、良いネタでした。今回の前半ではワタシは１番好きでした。なんならその内キングオブコント本戦で見かける事になるかも。

５組目虹の黄昏。

なんかテンションも内容もサンシャイン池崎さんみたいなネタ。まぁ勢いだけで行こうぜみたいな薄っぺらいネタです。まぁこういうのが好きな人も多いとは思いますけど、私は嫌いです。はい。

６組目マリーマリー。
なんかどっかで見た気がするんだよなこのコンビ。でもネタさすがに初見だと思います。ネタはこれも結構勢いでなんとかしようみたいな感じはあるんですけど、それなりにちゃんと面白いです。構成も結構しっかりと展開しますし、メリハリもそれなりにある。悪くない。コント漫才って感じで男女コンビの良さもそれなりに出せてるし、もしかしたらどこかで凄い売れる可能性も無くはない…のかもしれない。山ちゃんが爆笑でしたけど、ほんと山ちゃんって女芸人好きですよね。

前半はここまでですね。

まとめと次回

うーん。まぁはい。前半の中では私はスパイシーガーリックさんのネタ好きでした。すごくしっかりしてた。

中にはイマイチなネタもチラホラありましたけど、私が上記でイマイチな感想書いてるネタが刺さる人もたくさん居ると思うのでアレですけど。あくまで個人的な感想と思ってさらっと流して下さい。

次回の後半戦も期待したい所です。

余談ですけど、ホント先週のザ・マミィ酒井さんの七変化が凄い私好きで、今週(先週)何度か見返しましたもん。あんまこういう事私はしないんですけど…ホント良かったです。特に後半３ネタとかめちゃ好きで。何回か見直してもまた笑ってしまうんですよね。ほんとネタの順番やバランス・構成も良かったし。…はい余談でした。

ではまた次回～

以上。

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素晴らしかった。久々に「これぞ七変化」っていう正攻法でかつ面白い七変化を見ました。

もう面白くて面白くて……もはや感動の領域でした。

ガキの使いの最古参企画シリーズ「七変化」。

前回は

2022 7/17「とろサーモン久保田 七変化」感想

でした。

ゲストの芸人が７つのショートネタを披露し、どれだけ笑わせられるか？というシンプルな企画。それ故に芸人としての「お笑い力」「力量」が数値となってはっきりと出てしまうという残酷な企画でもあります。

数々の実力ある芸人でも、そこまで力を発揮できずに散った事も当たり前のようにあったこの企画でなんと今回59人目の挑戦者にしてまさかの…

歴代１位を獲得。

誰が予測出来たでしょうか？ほんとおめでとうございます。TVの前で一人暮らしのアパートですけど、拍手を送りましたよ。

いやほんと感動しましたね。いや正直めちゃくちゃ今回は語りたい。

まずザ・マミィ及び酒井さんについてですが、最初に見たのがどこだったかはよく覚えてないんですけど、ちゃんと記憶にあるのはアメトーークで酒井さんがクズ芸人的な枠で出てた時ですかね。まぁその後様々な所でちょこちょこ見かけるようになって、キングオブコントでももうすぐ優勝って所までいって爪痕残して、やっぱりザ・マミィはコントすげぇなって思って、そう思いつつ、酒井さんはアメトークでの運動神経悪い芸人などでも力を発揮して、人間としても非常に面白いという印象になりました。正直パーソナリティ的な部分ってほぼほぼ生まれ持ったモノなので、出川さんをはじめパンサーの尾形さんとかそうですけど、鋭いツッコミとかセンスのある面白ワードとかを繰り出す事は出来なくても、普段の人となりが面白いって人は実は貴重で、それ故に真似も出来ないんですよね。そういう部分って。芸人として貴重な存在で。それでいてちゃんと普通に面白い事も言えるんで芸人としてほぼほぼ穴の無いみんなに好かれるというか、売れるべくして売れた芸人という印象です。

で、いつもはいくつかネタをピックアップして感想を書くんですけど、今回はすべて素晴らしいのですべて書こうと思います。

感想

今回は浜田さんが体調不良でお休み。それだけが残念。この記念すべき時に居ないのはほんと残念。浜田さんのリアクションも見たかったなぁ…。

まず１つ目の脇毛横毛ネタ。

１つ目のネタは掴みネタなわけですけど、結果的にこの１つ目がまだ一番弱めのネタだったかもしれない。でもそれでも十分面白かったですけど。でもなんでコレを１発目に持ってきたんだって感じは否めないですけど。なのでこの１つ目のネタを見た時はまさか歴代１位を取るとは思ってなかったです。脇毛や横っ腹の毛がカレーとかおでんの匂いがするという奇っ怪なネタでした。

２つ目ひよこ判別ネタ。

ぽっちゃりのおばちゃんにひよこの雄雌を判断するのを間違う度に罵倒された後、なぜかおばちゃんとエロい展開になる的な流れのネタ。おすぅ～～！！！と罵倒されながら、バシバシ殴られるんですけど、なぜかその後おばちゃんが色仕掛けしてくるみたいな不可思議さが良かった。おばちゃんとぶっちゅうしてましたから。ココリコ田中さんの七変化のテニス教室のネタを想起させるような内容だったかな。ぽっちゃりのおばちゃんとキスするような感じとか含めて。これもなかなかパンチあるネタでした。余談ですけどネタ後の松ちゃんの「俺がオモロカッたのはメスぅ～～！！って叫んだ時にひよこがパッと見た」のコメントも素晴らしかったね。

３つ目ゆってぃへの電話ネタ。

これは素晴らしかった。作られた内容というよりかはライブ感あるネタって感じで少し前の鈴木もぐらさんのお母さんへの電話のネタを思い出す内容でした。でも２０年余りも先輩のゆってぃさんの電話をいきなりぶっ千切るのが、凄かった。その間も酒井さんしっかり顔作ってるのが芸が細かい。死んだ顔で居るんですよ。その辺はさすがコントをしっかりやってる人間という感じですね。ライブ感のあるものをしっかりとコント的な内容に纏めてるが上手い。

４つ目うるさい寿司ネタ。

これも不可思議なネタではありますけど、そうそうこういうのこそ七変化だよね！って思えるようなネタ。寿司を食いながらヘッドホンをして、「こんなに美味しいのにうるさい！！！」って文句(?)を言うネタで、その状況すべてがなんでやねんっていうような感じが良い。めちゃくちゃ面白いっていうネタじゃないんだけど、そこはかとない面白い空気感が良いネタでしたね。

５つ目お祭りのおっちゃんち○こ写真ネタ

私はいつも下ネタ系とリアクションネタはそこまで評価しないというか個人的にあまり好きじゃないんですけど、これはいいですね。しっかりとコントの中に組み込んでるからかな。テキ屋のおっちゃん風の酒井さんがメンバーに恐竜カードをランダムで引かせるんですけど、そのカードが時々酒井さんのち○こ写真というネタ。設楽さん七変化の時の女の子にち○この写真を撮らせるネタがありましたけど、それを少し想起させました。あのネタも下ネタ的要素が確かにあるんですけど、ネタがしっかりしてるんで嫌な感じがしない。普通にネタとしてパッケージになってる感じですね。他の芸人のネタでよくあるただただ真っ裸やち○こを出して笑いと取るみたいな力技な感じじゃない。いつものコントで酒井さんが演じるのはこういう役が多いのでそれも上手くハマってた感じがします。ちなみに場面カットでよくわからないようになってましたが、多分最初の２回の普通の恐竜カード出した後、カードの束を交換してるんですよねサッと。なのでネタ後に松ちゃんが「ええタイミングやったなぁ」って言ってましたが、これは偶然では無く松ちゃんが引く回からち○こ入りのカードの束になってたんでしょうね。そういうもサラッとしてたんだと思います。上手い。

６つ目外人逆立ちネタ。

七変化での定番要素を２つを重ねたネタでした。カタコトの外人を使うのは七変化…特に２０００年代ぐらいの七変化では特に多かったネタ。そこにさらにリアクション芸的な要素を足したネタで、リアクション芸もしっかりとコント的な一部としてやっているので力技感が無く、私でも好きなネタでした。最初の流れから、もう絶対足を持ってくれないんだろうなって分かってても、足を掴まないで倒れるくだりで笑ってしまう。痛がるリアクション的な面白さももちろんあるんですけど、それ以上にコントとしての面白さがしっかりしている素晴らしいネタ。

トリの７つ目新婦のご両親のあいさつと歌ネタ。

トリにして今回の中で白眉ネタ。ネタの内容は新婦の父役の酒井さんが感動的な手紙を読んだあと、歌を披露するといって、これまた結婚式ソング超定番の中島みゆきの「糸」を披露するんですけど、それがヴォコーダーでのロボット声で歌うというネタ。これはホント素晴らしかった。今まで七変化でドローンを使ったり、マジックを使ったり、楽器を使ったりまではありましたけどまさかヴォコーダーはね…。目から鱗でした。まずこのネタの素晴らしい点は前フリが長めなんですけど、その前フリが十分に活きる内容に仕上がってる点ですね。最初結構長めに新婦父の定番の感動手紙メッセージ的なくだりがあり、そのあとまた定番の歌を披露するという結婚式では誰もが想像する一連の流れを前フリとして見せたあとに、まさかのヴォコーダーで変換したロボット声で中島みゆきの「糸」を歌うというね。しかも前フリの手紙を読んでる時含め、歌ってる時も酒井さんの演技と表情が素晴らしい。絶対笑うよあんなん。糸の歌披露あとの謎の猿轡して謎ダンスの蛇足的なくだりは、あれはどうなのか微妙ですけど。要らん気もするし、でも最後の退場までまでネタとして少しでも面白くしたい的な意欲も感じれたし、まぁいいんじゃないですかね。私はこのネタ過去のすべての七変化のネタの中でも確実にトップ５には入ると思います。トップ３も入るかもしれない。バナナマン日村さんのタップダンスネタレベルの衝撃がありました。面白いのはもちろん、これまでに無かった斬新な切り口での面白さという点でも評価出来ると思います。もちろん面白さだけでいえば他にも森三中黒沢さんのおまたぎさんネタとか田中さんの白虎社ネタとか磯又さんの外人恋人ネタとか色々他にも凄いネタあるんですけど、５９人✕７の413ネタの中でもかなりトップに入ってくるような素晴らしいネタだったと思います。ただただ脱帽です。酒井さんこんなに出来るとは…ほんと素晴らしい。

まとめと次回

ほんと事前の個人的な予想的には良くて１５位前後…それでも２０位内ぐらいに入れれば十分健闘したなぁって思うぐらいでしたが、まさか歴代１位はほんと驚きました。でも穴という穴も無く、７つのネタ全部がしっかりと面白くて、平均クオリティはホント凄かった。過去の挑戦者で言えば私はバナナマン日村さんの七変化とかは正攻法なこれぞ七変化という感じが好きで評価してますけど、日村さんの七変化は良いネタも多かった反面いくつか残念なネタもあったんですよね。その点酒井さんはネタ一つ一つが卑怯な感じもなく、七変化のお手本のような内容かつ、クオリティも高いという高次元の内容で、正直文句のつけようがほぼ無いレベル。これを１ヶ月程で仕上げたのならホントマジで凄すぎるとしか言いようがない。

なんか繰り返し言ってしまうけど、面白いのはもちろんなんですけど、ネタの内容・雰囲気が良かった。七変化のお手本のようなネタの数々でそこがホント素晴らしかった。

いや感動しましたね。まさかのダークホース的な意味でも感動しましたし。元々好きな芸人さんでしたけど私の中での酒井さんの評価がさらに爆上がりしました。

うん。

はい。で、次回は年明けの定番企画山－１GPですね。まぁ毎年の風物詩ですのでね。面白いネタがあるといいですけど。

では次回～

以上。

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