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当たり前ですけど、KOC2024を見たことを前提に書いてる記事ですので、ネタ自体がどんなネタだったかとかまでは詳しく書いてないので、未見の方は先に動画配信サービス等で見る等してくださいね。まぁ99.9%見た人が記事読んでるとは思いますが。あと個人的な感想なので悪しからず。
放送後には「審査員の好み」がトレンド入りしてたらしいですけど、まぁそりゃそうですよ。特に今回は明らかに抜けた組、ネタが無くて、団子状態だったので、そりゃ荒れますよね。しょうがないです。
しかも今年は松本人志が居なかったわけです。別に私は松ちゃんが居たからとか居なかったからと言って、審査だけで言えば大きく結果が変わったとは思えませんが、それでもやはり結果がギリギリな事に託つけて「松本が居なくて荒れた」とか、逆に「松本が居なくても問題無かった」とか色々出たみたいですね。まぁそれはしょうがない。でもやっぱりピリッと感というか、審査員にも一人大黒柱的な人が居ないと締まらないなぁとは流石の私も少し感じましたけどね。さまぁ~ずのお二人か内村さんが参加してくれれば…とは思いましたが、無理なもんは無理だしもしもの話は意味を為さないですね。あと松ちゃんってM-1の時もそうですけど、審査コメントをしっかりしつつも小ボケを挟むのが秀逸で、他の審査員はそういうコメントしてる人が居ないので少し硬い印象になっちゃいますよね。お笑いの大会なので、やっぱり硬すぎる真面目すぎる審査員コメントより、少し砕けた雰囲気にした方が私は合ってるとは感じましたけどね。M-1も多分同じような事になるでしょうね。
今年から参加したシソンヌじろうさんは、上記の人を除けばほぼ最良の人選でしょう。評価される側も納得な人選なはず。現役ですし。審査自体も堅実な評価だったと思います。審査員コメントもボケたりせず、真面目なコメントがほとんどでしたね。浜田さんにイジられて戸惑いながらもコメントしてるのが印象的でした。
浜田さんはOPとかで松ちゃん不在に関しての何かイジりがあるかと思いますが、完全なスルーでしたね。まぁ大会側か吉本側から止められてたんかもですけど。あと浜田さんがその分気合入ってたのか悪ノリというか、浜田さんボケがいつもより多めでしたね。その辺は相方の分も頑張ろうという気合分だったのかもしれません。
それで先に結果というか全体的な事で言えば、近年のキングオブコントのクオリティとしては少し落ちた平均レベルだった印象です。逆にここ2~3年のレベルがエグ過ぎた感あるので、今年も十分レベル高かったのにそれでも少し落ちた印象になるぐらいここ2~3年のレベルが凄かっただけだと思いますが。
それ故に点数が1点差というのが今回めっちゃ多くて、正直1点ってその時の気分で変わるぐらいの誤差ですよ。また1週間後に全く同じメンバーとネタと審査員でKOCやっても逆転してるレベル。それでファイナル残れないとか優勝決まるとかですから、そりゃ荒れるっていう。
こういう事があると必ず一般人評価、会場票とかネット投票とかの採点も加えるべきと主張する人が居るんですけど、それは無理なんですよ。なぜかと言うとバイアスが掛かった評価する人が多くなるから。つまり、そのネタ自体の評価ではなく、「このコンビが好きだから票を入れる」という人間や「このコンビに勝たせたくないから逆に入れる」というような人達がたくさん出てしまうんですよ。認知度や参加芸人の人気度合いが票に関わってきてしまうので。もちろん中には関係なく色眼鏡なく評価する人も居るでしょうけど、それを選別するのは不可能。なので例えばアイドル的な人気のある組が居ればそれだけで票が集まる可能性があるし、逆に芸人としての人気や好感度が低い組がネタは面白いのに票数は低いという事になってしまう。なので審査員評価で決めるしかないんですよ。
あ、、前置きが長くなってしまった。ネタの感想に移りましょう。
ロングコートダディ
もうM-1にキングオブコントと両刀で結果を出しまくってるロングコートダディ。ほんと凄いとしか言いようがない。で、花屋コント。いいですね。ボケが会社員であったり、花屋店員であったりして、大きいツッコミも無いのにしっかりと面白い。高度だと思いました。人間臭さをしっかりだしつつ、頭のおかしい言動の男がヤバすぎず、普通でもなく、でも現実的なカスハラとも違う絶妙なクレーマー感と、それにしっかりと花屋で下手ながら、花言葉で遠回しにツッコむ感じは素晴らしかった。派手じゃなく、動きで笑わせるわけでもなく、コントらしいコントという感じで好感が持てました。小峠さんも言ってましたけど、セット無いってある意味凄いなと。コントのお手本って感じがしましたね。
ダンビラムーチョ
ロングコートダディと違い、しっかりとボケツッコミが分かれてるタイプ。にゃんこスターのネタのように、ボケ側だけひたすらボケ続けて、片方がその状況に対してツッコミ続ける感じのコント。おっさんのキャラ良かったですね。人間臭さもあって。途中から2人が絡み始めるけど、その展開が良かったのかどうなのか…。まぁ全然悪く無いんですけど、トップバッターが良かった故にやっぱちょい下がって見えたかな。でもダンビラムーチョのボケの方は平場でも強そうなので、コットンと同じく賞レース関係無く売れそうですけどね。
シティホテル3号室
通販番組コント。通販番組設定のコント自体は超定番。最初「あーなるほどこういうコントかぁ…」って感じだと思ったら意外な裏切り展開で、ボケの人だと思ってたら実は「ボケをやらされてた」的な展開で良かった…んだけど、それ以外の細かい部分の会話とかのクオリティが若干足りないかなって感じました。もう少し間間の本筋と関係無い小ボケみたいな部分とかもあったらなぁと。ただ今の主流の動きの派手さも途中挟んでたりと芸も細かいとは思いました。
や団
いやー私や団めっちゃ好きなんですよ。今回の推しの1組でもあります。内容もや団らしいTHEや団って感じの内容でした。前KOCでも披露した人殺して埋めるコントを想起させるような若干狂気じみたキャラとさらに違うベクトルの狂気な男とそれに対するまともな男という構図はや団の鉄板構成ですね。勢いとか緩急も素晴らしい。唯一気になったのは最初の笑いまでちょい時間かかったところかな。でもその分その後の展開が激しかったんで全然良いんですけど。ただ若干下ネタ要素が好き嫌い分かれるかもしれない。私はこのネタに関しては全然気にならなかったですけど。
コットン
コットンはもうしっかりブレイクしたし、実力はもう誰もが分かってるんでそんな賞レースで活躍しなくても…とは個人的には思いますが、やっぱり優勝したいという気持ちは強いのでしょう。内容も良かったですね。ただこのコントも最初の前振りが長いのが少し気になりました。2人の掛け合いが無いまま、最初結構な時間人形劇のくだりが続くのが…。うーん。展開もまぁ想像を越えなかったかな。多分キョンさん演じるじいさんが其の内我慢出来ず介入しちゃうんだろうなぁってのも想像出来ちゃいましたよね。人形劇の内容自体もテンプレな内容でしたしね。
ニッポンの社長
キングオブコントにおける笑い飯のような存在になりつつある。まぁ安定感は間違い無いですよね。それでも毎回全然ベクトルの違うネタを持ってくるのでそれで毎回面白いんで毎回すげぇなって関心しまくります。野球ネタは以前のバッティングセンターのネタを思い出しますが、アプローチは全く違う内容でしたね。ドリフとかトムとジェリーのようなどちらかというと昭和感というか昔から変わらず面白いビジュアルでの面白さが全面に出たネタでした。ただバットのパターンが分かってからの展開が少し弱かったかな…。一昔前前のキングオブコントなら十分なんだけど、今のクオリティの高い内容ばかりの中ではもう1爆発欲しかったかな。意外性とか。ストーリー性とか。
ファイヤーサンダー
私前回のファイヤーサンダーのネタもしっくり来なかったんだけど、審査員の評価は高かったんすよね。うーん私の感覚が変なのかも。今回もそんなグッと来なかったんですよ。なんでか分からないですけど。展開からパターン、そこからの意外性のある裏切り展開も良かった…んだけど、なんか私はそんな面白いって感じにはならなかったです。生理的なアレなんかな。なんかしっくり来ない。
cacao
何故か今回多い野球を絡めたネタ。あのパターンは安定感ある面白さでした。練習も凄い必要なネタで、すること自体のハードルも高そうなネタでした。でも逆にほぼそのパターンの面白さのみなんですよね。あと意外性のある展開とかストーリー性とかが欲しかったかな…。というかキャラたちの人間性とか関係性とか人間らしさもあまり伝わらなかったかな。途中でボールとキャッチのパターンだけじゃなくて、全然違うアイテムでのあのパターンを見せるとかいくらでも変化も加えられたと思うで、少し勿体ないなぁというネタでもありました。
隣人
私は好き派ですけど、展開が普通過ぎたかな…。秋山さんがパソコンの文字打ちのくだりを「もっと最後無茶苦茶にして欲しかった」と言ってましたが同意見です。設定と導入、文字打ちパターンまではそれなりに良いとは思いますが、そのポテンシャルを7割位しか活かしきれて無かったかな…。去年のネタの続きネタ的な事なんですよね?なんか別の人間と猿なのか、同一の人間と猿なのか微妙にどっちなのか分かりませんでした。多分別なんですよね。よく分かりませんが。去年の舞台設定が斬新すぎるというかぶっとんでたんで、今回の民家の中に猿とじいさんという構図はまだ前回に比べれば分かりやすいというか、状況として受け入れやすい導入だったとは思います。ただそれが良いのか悪いのかは個人によって好みが分かれるかな。前回の方が斬新で好きという人もいれば今回の方が分かりやすく見やすいという人も居るでしょうし。難しい所ですね。
ラブレターズ
古株。常連。私はバイアスもあるかもですけで、1点差で負けたや団のネタのほうが好きだったな…。いやまぁ好みってありますからね。よくある導入と設定ですけど、その謎などんぐりがキーアイテムで展開するのは意外性ありました。そのしょうもない(?)ような事にドラマティックに大げさに両親がリアクションするというラブレターズの作風というか「っぽさ」が出てたネタだと思いました。ですがこのネタとや団のネタだったらや団の方が上だと思いますけどねぇ…これは完全な好みですが。
ファイナルは1位通過ファイヤーサンダー、2位同率でロングコートダディ、ラブレターズ。
ラブレターズ
私は…あまり好きじゃなかったです。設定もカタコト外国人とはいえ、男女の会話劇という定番で、そこまで意外性もないし、ストーリーとかもあって無いような感じだし、キャラ性もそんな人間臭さみたいなものはあまり感じなかったし、なんでそんな評価高いんかなぁって思いました。正直コント中笑いどころがあまり無かったです。私は。カオスな感じがウケたんですかね。私はカタコト外人のキャラもサイコパス女性もどちらのキャラもそんな好きになれませんでしたね。1つ目のネタの方がクオリティは上かなぁと。
ロングコートダディ
私は断然ロングコートダディ派です。笑いました。1つ目のネタに比べると若干落ちるかもしれませんが、しっかりと笑いのセオリーを押さえてて、凄く好きでした。チョコプラのデスゲームコントを少し想起しました。ですがやはりチョコプラのネタと比べるとどうしても一段二段落ちるかなと。それでもファイナル3ネタの中では1番好きでした。飯塚さんも言ってましたが、確かに最後兎さんが壁から出てくる位の展開あっても良かったんじゃないかな…。それこそチョコプラのネタと展開が被る感じになっちゃいそうですけど。
ファイヤーサンダー
何故か多い野球ネタ。暗転を多用するネタは難しいんですよね。そこで一瞬笑いのグラフが下がっちゃうんで。で、展開も何となく読めちゃいましたね。あーこの不良が良いやつで野球に参加する流れなんかなって。悪くないけど普通感のあるネタだったかな…。コントで不良って出てくると、もう実は良い人とか実は小心者とかの典型的な前振りの暗号みたいなもんですし。
という感じでした。今回ほんと上が点数団子だっただけあって、みんな少しモヤモヤが残ってしまったんじゃないでしょうか。たぶん見てる人それぞれが「〇〇の方が上だった」があるんじゃないかと。あと審査員の中では飯塚さんだけが結構自分の好みをストレートに反映させてた感じがしましたね。飯塚さんは現役でコントを作ってるだけあって、しかも舞台でするという事も想定して評価してる感じで、ネタ自体の面白さだけじゃなくて、「現実的な舞台で実際に演じる場合の事」も評価に入れてる感じというかね。飯塚さんはTVコントよりも舞台コントに重きを置いてる感じしますしね。多分ですけど。それに対してどう感じるかでも人それぞれ好みが分かれるかなと。評価の仕方自体も堅実な評価が良いという人もいれば飯塚さんのような自分の個人的な好みをはっきりと出す方が良い派とどっちもいるでしょうね。
みなさんは今回のKOCについてどう感じましたかね。コメントお待ちしております。多分みんなモヤモヤ感が残ったでしょうからね。でも結局「好みの違いだよ」で終わりそうでもあるんですよね。難しい所ですね。正解はないという。
ではまた次はM-1ですかね。
以上。
今年も来ましたね。M-1。
ちなみに去年の記事は>2022年 M-1グランプリ 感想
今年もエントリー数は最多更新。即席コンビとかが増えてるんですかね…。
まずは審査員。立川志らくさんが勇退(?)し、海原ともこさんが審査員に。まず志らくさんについてですけど、続けて欲しかったなぁ…。漫才とは違う視点の立場の評価代表として貴重な立場だったんじゃないかな?と思ってたんで。それと海原ともこさんについてはちょっと意外でしたね。もちろん知ってはいるんですけど、正直そんなに知らん…。もうしわけ無い。私は東日本住みですし、劇場にたくさん通うみたいな人でももちろん無いですし。イメージ的に大阪かつ劇場の叩き上げ的な人のイメージ。でもなんで海原ともこさんなんですかね…。私はその辺の事情1mmも分からんのですけど…。まぁよく分かりませんが、今TVの視聴者は昔と違いとにかく女性が多いので、そっち視点の評価を増やしたかったんかな?よく分かりません。この辺について詳しい方居たらコメントお願いします。
決勝戦9組プラス1については、まぁそれなりに順当な所が残ってきたかなぁと。敗者復活のシシガシラ含め。全く知らんのはくらげぐらいかな。まぁ他にも名前と顔ギリ知ってる的な組も居ますけど。でもまぁ順当かなぁと。
でも今回事前の状態での自分的な推しって程の推しの組は居なかったですね、だからか…なんか事前のワクワク感は少なかったです。これはあくまで個人的な気持ち的な事ですけど。まぁ実際そんなのはあくまで事前のテンションの問題で、ミルクボーイだって全然知らなくて、決勝で初見で見て腹千切れる程笑いましたし。関係無いですけどね。というか初決勝の組の方がそれまでの結晶としての面白さあるんで活躍する確率高い気もしますし。
といわけでM-1の個人的感想をできるだけかいつまでんで書こうと思います。
1番手令和ロマン
掴みからまずしっかり先制パンチ出してました。この「掴み」の部分がM-1においては非常に重要でして、この掴みをしっかり笑いとれるかどうかで、良い点とれるかどうかもう8割決まるんじゃないかって思うぐらいです。なんでかっていうと、飛び込みの営業マンに例えれば、いわゆる”名刺”であり最初に見る”顔の印象”の部分なわけですよ。そこで失敗してたらその後面白くてもずっとその最初の「イマイチ」の印象が残り続けるし、そもそも「掴み」という大事な部分で滑り…もしくは軽滑りしてるようじゃ、その後の漫才がそれを上回って来ないですよ。まずは掴みでしっかりと笑い穫る。それが良い漫才の鉄則。ただその掴みにも長い時間(長めの前フリ)を掛けてドカンと笑いを穫る掴みと、最初はご挨拶程度のジャブの感じで笑い穫る掴みと大体2パターンあるんですよ。もちろんその間の中間っぽい掴みとかもありますけどね。令和ロマンは後者のさらっとジャブでしっかりと当てていく掴みでした。いいですね。で、令和ロマン二人共声がハキハキしてて比較的聞きやすい。かなりテンポの早いネタというか言葉遣いなので、そうじゃないと何言ってるか分からんわね。これも生の賞レースで重要。あと強弱もしっかりしてて、テンションがあがってガ~っていく感じと静かになって空気をキュっと締めるのとメリハリもある。そしてボケの数も良い。ただ、微妙にざっくばらんとしてる雰囲気というか、結局なんの事の漫才だかよく分かんないというか。まぁ基本はその角でぶつかるシチュについてアレコレ言うネタなんだけど、なんか言ってる事は意外と別の話も多いな的な。まぁブラマヨみたいな脱線していく事が主旨(?)のネタならまだしも、そういうネタでもないので。でもトップバッターでこの安定感は凄いと思います。 平場というかネタ後のトークも良かったね。余裕があるというか。実力あるんだろなっていう。
2番手シシガシラ
敗者復活組。シシガシラはねぇ…、私チドラー(いろはに千鳥好き)なので、このネタ見てたんですよ。(令和ロマンもいろはに千鳥出てましたが)掴み含め。なので、他の組のネタと違って、初見じゃないので印象はまた違うと思うけど…でも正直クオリティそれなり…ぐらいですね。面白い部分はあるんだけど、「クスクス…」程度で終わる笑い部分が多く、このM-1というピラミッドの頂点部分でやるには少し弱いなぁと思いました。審査員の方達も「もっと爆発する部分が欲しかった」とみんな言ってましたが、まさにそんな感じですね。ずっとそれなりに面白いけど「クスクス…」で終わって「がははっ!」にはならないというか。
3番手さや香
もう言わずもがなの優勝候補コンビ。流石のネタ。さや香らしいネタ。やっぱりテンション具合とかどなり感とかが相変わらず素晴らしい。ボケとツッコミのテンションがずっと一緒じゃなくて、上がる時下がる時とある対比のメリハリが良い。後半のエンゾが50代のおっさんというオチへの流れもいいですしね。安定感あるネタだったと思います。まさに前回のさや香の1つ目のネタを彷彿とさせるような良いしゃべくり漫才。
4番手カベポスター
うーん…前回のネタより若干劣るネタだったかなぁ。掴みまでが長いわりに、そんなにウケなくて…。まさに前述の感じですよね。なんか掴みまで長い割にそんなにドカンと来ないので「あれ?」っていう。あとネタのシチュが頭の中で想像しにくい感じあった。漫才は脳みそ空っぽで聞いても面白いのが良いネタですから。あと最後のドロドロ噛みはねぇ…千鳥のストゼロM-1打ち上げも見ましたが、この事についてアレコレ説明してましたので、興味ある方は見た方がよろしいかと。あと邦子さんが前回めっちゃ低い点つけて、今回点高かった事についてもね…。本人達も打ち上げで言及してましたのでそれも興味ある方は是非。
5番手マユリカ
もう2023年は結構露出多くて、既に売れてる…、もしくは売れかけてると言ってもいいマユリカ。導入は漫才らしい漫才って感じで好感持てるんですが、マユリカも掴み失敗してる感じありましたね。掴みの次のボケはそれなりにキャッチーでしたけど。安定感それなりにあるネタなんですけど、なんかハイテンションツッコミで無理くり…って感じのくだりもいくつかあって…。「それなりに良い」ぐらいに留まってる印象を受けたかな。でもマユリカはもう平場強いの分かってますし、M-1関係無く売れるでしょう。
6番手ヤーレンズ
令和ロマンと同じく、ジャブタイプの掴みからの漫才定番の導入。ちょっとコント漫才ちっくな感じですね。ボケの数も良いし質も良い。ボケの数とクオリティはアンタッチャブルの漫才っぽさを感じましたかね。ツッコミのテンションは柴田さんと全然違いますけど。ボケの憑依芸的な感じがキャラ濃くて良いですよね。「全員ステゴロ」が個人的に好きなワードでしたが、多分どの人もヤーレンズのネタ中の小ボケの中で好きなワードがあったんじゃないすかね。それぐらいワードセンスも良かった。ネタ後のトークも良かったですし。元々名前ぐらいしか知らなかったコンビですが平場も強そうですね。
7番手真空ジェシカ
もうある意味笑い飯っぽい感じになりつつあるかもしれない真空ジェシカ。私はガクさんのツッコミが過去一聞きやすく、今回のネタが過去のネタの中では1番良かったんじゃないかな?と印象を受けました。あとワードもなんか尖りすぎてる部分があったんですけど、今回比較的誰が聞いても分かるワードを揃えたように思えるし、かなり良かったです。ですが、それはネタそのものの良さともちょっと違う部分なので…。別に悪くないネタなんですけど…イマイチ爆発するまでいかなかったかな。
8番手ダンビラムーチョ
掴み(天体観測の歌い終わり)までが長すぎたかな…。もうそこですべて決まった感じある。打ち上げでも言ってましたが、劇場では天体観測歌ってる時点でしっかり笑いがめっちゃ来て、歌い終わりのツッコミでさらに爆発するネタなんですけど…って言ってて、M-1でよくある事ですね。舞台や劇場で受けたネタとM-1でウケるネタが違う問題。劇場は「お笑い好き」が集まるのでM-1とは客層も雰囲気・空気感も全然違う。声の反響や聞きやすさも違う。評価するのも百戦錬磨の審査員。全部劇場とは違う。歌ネタのハードルの高さもあるな…。歌のチョイスも全世代にささる選曲じゃないので…。難しい所ですね。
9番手くらげ
パターンに嵌めるネタ。私は結構好きでしたよ。ネタ後からネットでも松ちゃんの評価でも「ミルクボーイっぽい」と言われてましたが、私はそこまでそれは気になりませんでした。ただ、名前の羅列言いまくる下りから「◯◯だった」「いやそれ◯◯じゃねーか」のパターンで名前の羅列言いまくる下りは素晴らしいんですけど、その後の一番笑いが来ないといけない「◯◯だった」「いやそれ◯◯じゃねーか」の部分で毎回軽スベリというか、スベリではないけど、もっとドカンと来ないとって所で来ないのでそこがネックになりましたね。それこそミルクボーイはその後の◯◯じゃねーか的な後のワードセンスも抜群でしたが、そういう領域には全然届いてませんでした。変化も乏しかったかなと。
10番手モグライダー
前回の美川憲一さんのネタの2番手ネタみたいなネタですね。まぁ悪くはないですけど、その美川憲一さんのネタもファイナル行けなかったわけで、その美川さんネタとクオリティ的にそこまで変わらないし、ネタの雰囲気傾向も同じなので、そりゃこのネタでもファイナル行けないですよね。まぁモグライダーはもう完全に売れてるんですし。もういいじゃないですかね。そんな事言うと怒られそうですが。平場の面白さもみんな知ってるわけですし。これもやはり歌ネタの難しさが出たかな。まぁともしげさんの、かんちょう言いまつがいでウケたし、しっかりモグライダーの印象は残ったかなと。
というわけでファイナルランド進出は1位さや香2位ヤーレンズ3位令和ロマン。
令和ロマン
掴みからしっかり笑いを取り、ネタ中ずっと面白く、正直ネタ終わりで「あ、優勝したな」って思いました。正直最初のネタも面白かったのにそのネタよりずっと面白かったですからね。分かりやすいネタでしたし。誰が見ても面白いネタですよ。ボケの数も質も抜群。今回の全ネタの中で1番好きでした。まさか2ネタ目にこのネタを残してくるとは…。よしもとイジりネタも審査員には刺さるでしょうしねぇ。正直悪い部分が無い。しゃべりも聞きやすいし、その町工場の状況も想像しやすい。
ヤーレンズ
いや素晴らしかった。1つ目のネタよりほんの若干劣るかな?位で、ほぼ同じ位の素晴らしいクオリティの漫才。このネタもボケの数と質が良い。やっぱりこのネタでもボケがザキヤマさんとか富澤さんとかのしれっとボケ続ける感じを彷彿とさせて、終始素晴らしかった。コント漫才チックな部分もあってサンドウィッチマンっぽさを感じるのかな。さっきの令和ロマン終わった後優勝は「令和ロマンだな」って思ったんですが、このネタもしっかり面白く「分からなくなった」と思いました。ボケの方の憑依具合・キャラの濃さいいですよね。コントも出来そう。実際やってるのかもしれませんが。
さや香
誰もが「なんでこのネタを選んだ…」ってなったと思います。もちろん刺さる人には刺さるネタだったと思うけど、老若男女に刺さるネタではない。まぁこの辺の事も打ち上げで言及してましたんで、「なるほどねぇ~」って感じですけど。やはりそれを聞いてもネタの選択はミスったと思いますね。自分達がどうしてもしたかったってのは分かりますけどね。良い漫才って頭空っぽで見ても…、、なんなら音声だけで聞いても面白いんですけど、このネタは見てるこっちが頭で色々考えないと駄目なんですよ。そっちに頭のキャパを使うんで、ネタがすんなり頭に入ってこない。まぁ…誰もが違和感を覚えるネタだったと思いますよ。
で結果1票差で令和ロマンの優勝。
1個目のネタだけでいえばヤーレンズですが、令和ロマンは2こ目にさらに上のネタを持ってきたのが印象良かったですね。そういう僅かな部分で1票差に繋がったのかもしんないですね。令和ロマンのネタ順が逆なら結果変わったかもしれないです。それに1番手からファイナルも1番手で優勝ですからそういう意味でも凄いですよね。ヤーレンズもホント面白かったでしたけど…。惜しかった。さや香は…。前回以上に2個目のネタが…。そりゃこういう結果は至極自然な結果かなと。
審査員の評価もヤーレンズに入れたのはコント漫才のパイオニア的なサンド富澤さん、邦子さんともこさんの女性陣。令和ロマンに入れたのは、どちらかというとしゃべくり漫才派の大吉先生、塙さん。礼二さん、松ちゃん。まぁ松ちゃんは両刀的な感じですけど、令和ロマンに入れた理由もしっかり説明してましたし、理路整然としてると思います。私も2つ目にあのネタを残すのは評価に値するかと思います。
面白かったです。……ですが、やはり平均クオリティ的にはそこまで高いと思いませんでした、令和ロマン、ヤーレンズは素晴らしかったですけどね。キングオブコントの方が近年レベル上になってきたと何度も言ってますが、やはり確信に変わりつつあります。過去のM-1で比べれば去年と同じ位かチョイ上かな?って感じですかね(平均クオリティに関しては)
海原ともこさんの評価良かったですね。山田邦子さんの方が未だにちょっと違和感あります。
令和ロマンとヤーレンズは平場も強そうだし、売れそうですね。売れてほしい。この二組ユニットライブもよくしてる仲らしいので二組一緒に売れてほしい。
はい。というわけで2023年のM-1感想をかいつまでんで書きましたが、如何だったでしょうか。みなさんは今回のM-1どう感じましたか?もしよろしければコメントなども残してくれればと思います(コメントは承認制で即時公開にはなりませんのでご了承ください)
ではまた来年のM-1記事で。
以上。