前回のエントリーで概要的なことを書きましたので今回は具体的にそれぞれのキャラクターについて解説的(解説になるかわからんけど)な事も含めて感想を書こうと思う。
だれから書くかな。
やっぱ主人公か。
<高須 竜児について>
本作の主人公なわけですが、まぁまぁ主人公はけっこう典型的な性格と運命を持っています。今までモテなかった風なのに、出てくる女に最終的にはみんなに惚れられる。幸せなやつです。頭がよく、やさしく、料理や家事もうまい。只、顔がヤクザなみに恐いというコンプレックスを持つ。そのせいで勘違いされる事が多いわけだが、そのギャップがいいんじゃんね。実際の強面の人の大半もそうなんですよ。実際強面の人は心が優しくいい人が多い。そういうキャラ。
竜児は親や進路について悩んでるというのが肝です。母親がスナックで働いている。親父はいない。そういう点が彼の性格を形作った。最後の方の親への初めての反抗というがこの作品のテーマである「高校生ゆえの「成りきらない」葛藤や苦悩」な点だと思う。
まぁ最初は櫛枝の事が好きなわけで、その後大河に傾くわけです。どこで傾いたのか?クリスマスの時点ではまだ櫛枝が好きだったと思います。でもその時に「告白しないでね」みたいなことを遠回しに言われて、そこで竜児は気持ちが少し変わったのでしょうかね…それで修学旅行の時の大河の告白を聞いてしまって、心が完全に揺れたって事でしょうか。ある意味で一番最後まで最初の好きな人一本だったけど、最終的に大河を好きになった…という感じでしょうか。そう思うと竜児あんまよくないよね。櫛枝が可哀想だ。
<逢坂 大河>
まぁヒロインなんで、最終的には竜児と結ばれるわけですが、私はこのキャラがあまり好きではない。良いキャラではありますけど。まず、竜児は櫛枝が好き。大河は北村 祐作が好き。という点がこの話のミソなんですが、もう最初の方ですぐに大河は北村 祐作に告白し、失敗に終る。その時点で既に竜児の事が気になっていた事は明白ですよね。しかも北村祐作は一度自分が大河に告白して断られてるわけですし。大河に告白された時点ですでに大河は竜児の事が好きなんじゃないか?と思ってたはずなんですよね。まぁ確信はなかったかもしれませんが。
大河はだからその後は北村を好きとは言いつつ、ずっと竜児の事を完全に意識しないにしろ意識下では好きだった。でも竜児は櫛枝の事が好きだというのは知っている。それが完全に自分は竜児が好きだと自分自身も確信したのはクリスマスですよね。
その後は櫛枝の事を好きだと分かってる竜児に距離を置こうとしますが、結局好きなまま、修学旅行の朦朧告白に至るわけです。あの時、竜児では無く、本当に北村が背負っていたら、もしくは気を失ったままだったら。運命は変わっていたのでしょうね。でもそこはヒロインですから、最後は竜児を手に入れるに至るわけです。大河も親にコンプレックスがあり、背の低さや名前にもコンプレックスがあり、それが原因でああいう性格形成に至ったわけですよね。
あぁ…もう既に長文..その2は次の「北村 祐作」「狩野すみれ」で終わりにしてその3に続くことにしましょうか。
<北村 祐作><狩野 すみれ>
まぁこの北村の性格はけっこうよくあるタイプの性格と位置付けなんで、そこまで印象的なキャラクターではないのですが、やっぱりなんといっても「狩野 すみれ」とのことですよね。私はこの生徒会立候補からの告白のくだりには何回見ても泪が流れる最高に好きなエピソードです。
まず、北村は狩野すみれが好きなわけです。おそらく一年生の頃からずっと。そして、会長の狩野すみれももちろん北村が好きだった。つまり両思いだった。お互いうすうすわかってた。あとは北村が告白すればOKだったのですが、、、でも狩野すみれは海外に留学することになるわけです。北村は自分が会長に立候補し、会長になったら一人前として、狩野に告白するつもりだった。でも狩野も北村が好きだし、北村が自分の事を好きだということもわかってたけど、それを受け入れることはできなかった。自分は留学する事は曲げられないわけですから、そこで狩野自体苦悩と葛藤があったはずなんですよね。好きなのに、それを受けられない。どちらも好きなのに。告白を受け入れたら、自分も好きだと言ってしまったら,北村の性格を熟知している狩野は北村が無理矢理でもアメリカにまでついてきてしまうであろうことがわかっていた。だからそれを受け入れられなかった。だから無理矢理はぐらかした。自分自身好きなのに。
このどうしようもない葛藤のくだりは素晴らしい。結局北村は狩野の気持ちを汲み、狩野をアメリカに送り出すわけです。良い話じゃないですか。実際狩野はツンデレなんでしょうか?大河とは違う意味での。ちょっと違うかな。真に強い女って感じでしょうか。
長くなりました。私の好きな2大キャラの櫛枝と川嶋は次回に回します。
以上。
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