12月 09

前回のエントリーで概要的なことを書きましたので今回は具体的にそれぞれのキャラクターについて解説的(解説になるかわからんけど)な事も含めて感想を書こうと思う。

だれから書くかな。

やっぱ主人公か。

<高須 竜児について>
本作の主人公なわけですが、まぁまぁ主人公はけっこう典型的な性格と運命を持っています。今までモテなかった風なのに、出てくる女に最終的にはみんなに惚れられる。幸せなやつです。頭がよく、やさしく、料理や家事もうまい。只、顔がヤクザなみに恐いというコンプレックスを持つ。そのせいで勘違いされる事が多いわけだが、そのギャップがいいんじゃんね。実際の強面の人の大半もそうなんですよ。実際強面の人は心が優しくいい人が多い。そういうキャラ。

竜児は親や進路について悩んでるというのが肝です。母親がスナックで働いている。親父はいない。そういう点が彼の性格を形作った。最後の方の親への初めての反抗というがこの作品のテーマである「高校生ゆえの「成りきらない」葛藤や苦悩」な点だと思う。

まぁ最初は櫛枝の事が好きなわけで、その後大河に傾くわけです。どこで傾いたのか?クリスマスの時点ではまだ櫛枝が好きだったと思います。でもその時に「告白しないでね」みたいなことを遠回しに言われて、そこで竜児は気持ちが少し変わったのでしょうかね…それで修学旅行の時の大河の告白を聞いてしまって、心が完全に揺れたって事でしょうか。ある意味で一番最後まで最初の好きな人一本だったけど、最終的に大河を好きになった…という感じでしょうか。そう思うと竜児あんまよくないよね。櫛枝が可哀想だ。


<逢坂 大河>
まぁヒロインなんで、最終的には竜児と結ばれるわけですが、私はこのキャラがあまり好きではない。良いキャラではありますけど。まず、竜児は櫛枝が好き。大河は北村 祐作が好き。という点がこの話のミソなんですが、もう最初の方ですぐに大河は北村 祐作に告白し、失敗に終る。その時点で既に竜児の事が気になっていた事は明白ですよね。しかも北村祐作は一度自分が大河に告白して断られてるわけですし。大河に告白された時点ですでに大河は竜児の事が好きなんじゃないか?と思ってたはずなんですよね。まぁ確信はなかったかもしれませんが。

大河はだからその後は北村を好きとは言いつつ、ずっと竜児の事を完全に意識しないにしろ意識下では好きだった。でも竜児は櫛枝の事が好きだというのは知っている。それが完全に自分は竜児が好きだと自分自身も確信したのはクリスマスですよね。

その後は櫛枝の事を好きだと分かってる竜児に距離を置こうとしますが、結局好きなまま、修学旅行の朦朧告白に至るわけです。あの時、竜児では無く、本当に北村が背負っていたら、もしくは気を失ったままだったら。運命は変わっていたのでしょうね。でもそこはヒロインですから、最後は竜児を手に入れるに至るわけです。大河も親にコンプレックスがあり、背の低さや名前にもコンプレックスがあり、それが原因でああいう性格形成に至ったわけですよね。


あぁ…もう既に長文..その2は次の「北村 祐作」「狩野すみれ」で終わりにしてその3に続くことにしましょうか。

<北村 祐作><狩野 すみれ>
まぁこの北村の性格はけっこうよくあるタイプの性格と位置付けなんで、そこまで印象的なキャラクターではないのですが、やっぱりなんといっても「狩野 すみれ」とのことですよね。私はこの生徒会立候補からの告白のくだりには何回見ても泪が流れる最高に好きなエピソードです。

まず、北村は狩野すみれが好きなわけです。おそらく一年生の頃からずっと。そして、会長の狩野すみれももちろん北村が好きだった。つまり両思いだった。お互いうすうすわかってた。あとは北村が告白すればOKだったのですが、、、でも狩野すみれは海外に留学することになるわけです。北村は自分が会長に立候補し、会長になったら一人前として、狩野に告白するつもりだった。でも狩野も北村が好きだし、北村が自分の事を好きだということもわかってたけど、それを受け入れることはできなかった。自分は留学する事は曲げられないわけですから、そこで狩野自体苦悩と葛藤があったはずなんですよね。好きなのに、それを受けられない。どちらも好きなのに。告白を受け入れたら、自分も好きだと言ってしまったら,北村の性格を熟知している狩野は北村が無理矢理でもアメリカにまでついてきてしまうであろうことがわかっていた。だからそれを受け入れられなかった。だから無理矢理はぐらかした。自分自身好きなのに。

このどうしようもない葛藤のくだりは素晴らしい。結局北村は狩野の気持ちを汲み、狩野をアメリカに送り出すわけです。良い話じゃないですか。実際狩野はツンデレなんでしょうか?大河とは違う意味での。ちょっと違うかな。真に強い女って感じでしょうか。

長くなりました。私の好きな2大キャラの櫛枝と川嶋は次回に回します。

以上。

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12月 08

今頃なんで?と言われると答えようがないんですけど、改めて見直したら書きたくなりました。感想とかを。

自分はいわゆる連続放映されるタイプにほとんどアニメ見ません。大体新潟はワンピースさえたしか放映してない(夜中にしてるのかもしれないけど)まぁ、してても見る気は無いですけど。

宮崎アニメとかは好きなんですけど…所謂今流行系のアニメは見てて正直なんか違和感というか不自然さに自然と鳥肌たっちゃうというか….

別に否定してるわけじゃないです。すごい作品もたっくさんあるだろうなと思うんですが、そういう世界も広くて手が出ないというのもあります。実写映画でさえあまり見れない。海外ドラマも24ぐらい。

なんせ映像は音と画とあるんで、完全それに拘束されるのが億劫で…漫画は音楽聞きながらとか読めるし、途中で読めるの止めても問題無いすけど、映像は結構拘束されちゃうんすよ。見始めたら止まらないし。だからできるだけ制御したりして…本末転倒な気もしますが。

前フリが長くなりましたけど、そんな自分が近年で最初から最後まで全部おもしろい!と見れた連続アニメが「とらドラ!」なんですよ。

見ていない方はぜひ一度見る事をおススメする。

別にこれ実写だろうが、なんだろうがおもしろいと思います。元々ライトノベルですし。つまり、ストーリーが非常に複雑で、秀逸なんですよね。ジャンルで言うと、ラブストーリー?ラブコメ?青春もの?かなんかだと思うんですけど、設定自体はもう今まで星の数ほどありそうな高校生の約1年間の学生生活や恋の話なんですが、これがほんとよくできてる。

私は以前からブログでもフィクションはリアリティがすべてと語ってますが、岸部露伴先生の言葉を借りれば「リアリティだよ!リアリティこそが作品に生命を吹き込むエネルギーであり、リアリティこそがエンターテイメントなのさ」

ということでこの作品はかなりリアリティがあって、複雑な高校生の恋心の移り変わりが非常にうまく描いてあります。

只褒める前に気に入らない点を先に言っときます。

以下はネタばれもあるため、見ていない方は見ない方がいいかもしれません。

気に入らない点は最初の大河の竜児家襲撃シーン。あれはちょっといただけなかった。なんせリアリティに欠けた。あんな人間普通いない。というかさすがに犯罪だし。しかもなんで普通の女子高生が木刀持ってるのかも不明。小説は読んでいないんでその辺の事フォローしてあればアレですけど…そこは「それはあり得ないだろ〜」となってしまいました。

それ以降は特に批判すべきストーリー展開はないですね。キャラクターもそれぞれすごいよく出来てると思います。

今回はこの辺にして次回(多分明日)はそれぞれのキャラクターについて考察してみたいと思う。つまり次回はものすごい超ネタばれ記事なんで注意。

とにかくおススメですよ。何度もプッシュするけどw でも「見たけど全然面白く無かったどうしてくれる?」と言われてもどうしようも無いんですけど…

次回に続く。

以上。

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11月 19

Darth Vader
Attribution License by Andres Rueda

悪役…それは見ている大多数の人が嫌悪感を抱くであろう登場人物だ。物語を混乱させ、主人公を苦しめ、見ている人を不安にさせる。

でも物語には悪役が必ず必要なのだ。(まぁサザエさんとか例外だとして)

ドラマだろうが、映画だろうが、アニメだろうが、小説だろうが、ゲームだろうがね。

モンスターも魔王もいないドラクエ、ダースベイダーもシスもいないスターウォーズ、里井副社長のいない不毛地帯、怪獣のいないウルトラマン、ロケット団のいないポケモン…

なんて面白みのないものばかりだろう…人は「酷い事するやつらだ!」とそのキャラクターに嫌悪感を抱きながらも、いないならいないで、その物語は面白くない。

悪役は悪い程いいのだ。悪ければ悪い程、極悪非道で、したたかで、それでいて、人間味溢れるキャラクターでなければならない。それでこそ主人公が引き立ち、光って、正義に見えるのだ。

両極性、光と影、黒と白。陰と陽。

逆があるからその逆が存在する。悪役がいるかこそ、正義がかっこいいのだ。そう見えるのだ。

でもよく考えてほしい。それが舞台上の配役だとしたら、悪役は主人公を最高に輝かせる事の出来る一番のキャラクターだ。

良い部分を譲って、自分は憎まれ役を買って出る。なんとかっこいいだろうか?

悪役程自分を殺してまで主人公を引き立ててくれるやつはいない。悪役として生み出されたキャラクターは上記のような引き立て役を請け負い、最後には主人公にやられるのだ。

なんと健気でいたいけで、やさしいことか….

悪役が好きだ。悪くて悪くて、「ひでぇやつだ!」と思わせられる程、その悪役は良い悪役だ。

そして自分の中ではそれがなにより美しく、カッコいい。

悪役…それはなくてはならないもの。それがあるから逆が引き立つ。

世界中の誰もが、その悪役を嫌っても私はそいつを愛する。だって彼がいればこそだもの。

….なんかよくわからん記事ですね。申し訳ない。

以上。

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