<追記前置き>この記事は2010年に作成したものであり、そういう意味で現在と照らし合わした場合記事に違和感や間違った点などがある場合がございます。しかし敢えてそのまま特に記事を改変することなく当時のまま記載しております。加えてこの記事はあくまで個人の好みの話をしており、エヴァンゲリオンを批判する目的の記事ではございません。それを理解した上でお読み下さい。
エヴァファンの皆様すいません。どうしても好きになれないんです。
個人的な好き嫌いなお話ですので、それを前提にお話します。私の友人で大好きという人はいっぱいいるんですけどね。なので好きな方は好きで居て欲しいし、イチ感想…とでも思って下さい。
アニメも旧劇場版も漫画もも全部見ましたし、読みました…が。私はエヴァが好きになれないんですよ。正確には単純に大嫌いとはちょっと違うんですが。
それには理由がいくつかあります。
演出やキャラクターの設定や舞台設定なんかは非常に良いと思うんです。この作品に影響を受けた作品もたくさんあるというのいうのも頷けます。世界観とかは本当いいですよね。
でも悲しい。
悲し過ぎる。
そして暗い。
特に後半の展開は非常に醜い。見るに耐えない。
wikipediaによると『るろうに剣心』で有名な和月さん(新潟出身なのよ!)がエヴァについてこんな発言をしたらしいんです。「製作側が作品も登場人物も愛していないのが伝わってきて少し不快に思った」と。
私も非常に同感です。キャラクターになにしてもいいのか?後半の全キャラクター達(もはや一人残らず)の末路は悲惨で、目も当てられない。
例えば、綾波レイは無表情な彼女がシンジと交流を深めることによって次第に感情が生まれ、シンジと親密になっていく……所までは完璧。素晴らしい。だけど、後半にレイはたくさんいる(魂は一つだとか言われても……;)という事実とか、普通に死ぬとか。…このキャラが好きでも死んじゃたり、3人目とかいっぱいいるとか言われたら感情移入出来ない…
アスカも出自(母親の事とか)が既に可哀想なんだけど、片思い(というか憧れ)の相手死亡、精神崩壊、廃人化、量産機に食われる…などなどあまりに酷すぎる。普通に悲しい過去程度でおさえて、ツンデレキャラでツンケンしてるけど段々シンジに惹かれていく…程度の分かりやすい感じで良かったと私は思うんですが……(あくまで個人的思いです)
まぁ他にも葛城ミサトに赤木リツコに加持リョウジに鈴原トウジに…まぁことごとく死ぬのなんの。しかも良い死に方とは決して言えない。他の様々なキャラも悲しい結末がほとんど。
私は赤塚不二夫さんがいっている「キャラクターは生きている」という考えが本当だと思っていて、そういう考えからすると、エヴァのキャラクターは制作側に無惨に殺されたと私は解釈しているんですね。
「現実はこんなもんだよ」とか「リアリティがあって良い」とか言う人がいるんですが、ある程度は”リアリティ”で許せるが、あそこまでいくと逆に嘘っぽいんですよ。
これも上記の和月さんの発言なのですが「エンタテイメントの基本は笑顔とハッピーエンド」という持論に賛成する派です。
アニメ版、旧劇場版、漫画版含め私はまったくいいエンディングとは思えなかった。
やはり創作されたお話は最後は希望の光が指していないと駄目だと思う。
ミスチルの「ヒーロー」の歌詞でもこんなのがあるんですね。「駄目な映画を盛り上げる為に簡単に命が捨てられてゆく、違う、僕等が見ていたいのは、希望に満ちた光だ。」
これを聞いた時まさに自分の中のエヴァに対する気持ちだったんですね。
エヴァに限ってはいませんが、最後は「絶望と哀しみ」で終わるような物語は私は好きになれません。
いくら創作のキャラクターだとしてもそれぞれの魂があると思っていますので、それを踏みにじるような事はしてほしくないんですね。
例えば北の国からで有名な倉本聰さんの脚本って暗くて、辛い展開にはなるんですけど、いろいろと最終的には救済されるんですよね。だから好き。
他にも宮崎駿さんもこの作品を否定していますし、なぜ世間がこんなにこの作品を愛しているかが理解できない。
というかあと一歩というか制作者がもっと良い方にキャラクター達への愛のようなものがもう少しあれば最高の作品になっていたかもしれないのに。
残念でならない。
周りが凄い凄い、良い良いと叫ぶから騙されるんじゃなかろうか?
私は漫画でいう3~4巻までが限界です。そのぐらいまでは非常に面白いなと思ってました。ヤシマ作戦とアスカの共同生活のエピソードあたりまではね。その後はもう醜い。見れたもんじゃない。
私はそう思います。
それとも新劇場版はその辺が全て改善されてるのか?
もしそうなら良いけどねぇ。多分結局悲しいのは悲しいんだろな。
<追記>
新劇場版見ました…でもやっっぱり好きにはもちろんなれず。ほんの少し救済されてる感はありましたけど…うーん…やっぱり俺はダメだな。しかも劇場版という割に違和感のあるCG(基本的に私は2次元作品に中途半端に入れてくる三次元CGが嫌い)も気になりましたし、映像自体のクオリティもそんなに驚かなくて…
以上。
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