ひさしぶりに音楽の話題を。
良い曲というもの、名曲と呼ばれるものは数多くあります。私も年間2000曲(自分のiTunesに入る曲のみで)以上の曲を聴くので、そら名曲に時々出会えます。
だけどですね。
良い曲とか名曲とかの以前に、聴いたときに、とにかくびっくりした!度肝抜かされた!斬新な手法だ!今まで聴いた時ない!という曲が人生において数曲出会ったときがあるんです。今回はそんな曲をご紹介しよかなぁとおもっています。では早速。
その1ピンク・フロイド 「マネー」
人生の中で一番びっくらこいた曲がこの曲です。60年代以降(ある意味ペットサウンズ以降か)、サウンドエフェクトを音楽の一部として扱う手法はたしかにあった。でもこれは完全なるシンクロだ。まさに”音楽”の新たなる第一歩とも言えるべきイントロではなかろうかと思う。お金の音とかレジの音とかが最初雑然と鳴ってるんですよ。それが逆にうまいところなんですが、普通にお金の歌だからお金のサウンドエフェクトを使って雰囲気作ってるんだな?と思わせといて、そのサウンドエフェクトがベースのメロディラインと絶妙に絡んだ瞬間…
「!!!!!!!!」
ですよ。全身鳥肌がぶわぁああああっと!!!立ちましたよ!要はベースラインの音にサウンドエフェクトの尺を絶妙に、完璧にシンクロさせてるわけですよ。これには目ん玉と鼓膜が飛び出たな!…まぁ曲自体は変則的なベースラインを主軸とした独特の拍子をもったロックなんですけど、やっぱりこの曲はイントロにありとあらゆるものが詰まっているかと思います。初めて聴く時はヘッドフォンで音大きめで聴くと衝撃度が増えます!聴いていない方は是非。
その2 ダフトパンク 「Harder, Better, Faster, Stronger」
これはびっくりしましたよ。90年以降..というかこれは2000年以降の曲ですけど、もうありとあらゆるジャンルや手法が細かく細分化されて、いろんな音楽が融合されて、もうかなり「やり尽くされた」感があるわけですよ。どんな音楽しても、そのスタイルや音楽には先人がいてね、斬新で今まで聴いたとき無い!って思う曲ってホントないんですよ。その中でこのダフトパンクというユニットは、自分の音楽人生に「これまでなかった!」をこの現代の世に”斬新さ”や”驚き”を届けてくれましたね。特にこの曲がすごい!。一拍目に始まるメロディラインと、裏泊で始まるメロディラインと最初は分かれてるんですけど、その二つが見事に融合するんですよね。これには驚きました。これはたしかにいかにも現代らしい曲で、昔ではおそらく出来なかったし、思いつきもしなかったろうという構成ですよね。テクノロジックも同様ですが、歌詞のはめ込み方も絶妙です。まさにこれを聴いたときに思い浮かんだのがパズルですよ。様々なピースが塊になって、最終的には全てがうまく組み合わさって最高のメロディを奏でる。これはマジ驚かされたよ。ホント。
その3 クイーン「ボヘミアン・ラプソディ」
あまりにも有名な名曲なので、誰もが知ってるとは思いますが、紹介しておきます。ビートルズ(ジョン)の「ハッピネス・イズ・ア・ウォームガン」や10ccの「パリの一夜」が土台にあってこその曲..ってのはわかります。だけどこの曲はそういうことを超越した曲だと思う。たしかにいくつかの曲を一つの曲にする手法を使った曲は他にもあるし、すごい名曲が多い。上記の「ハッピネス〜」はもちろん、ポールの「バンド・オン・ザ・ラン」やレディオヘッドの「パラノイド・アンドロイド」等凄まじい程の名曲だ。しかし!だ…その中でもこの「ボヘミアン・ラプソディ」の凄さはさらに上をいってる気がする。「名曲かどうか?」ではなく斬新で、衝撃を受けたという点では。(もちろん超名曲だけどね)
最初はアカペラコーラスで始まるんですよね。その後は壮大なロックピアノバラードになり、その後はなんとオペラ!しかもクラシック的なオペラではなく、オペラ的要素を取り入れた”ロック”だ。そして衝撃的なロックオペラの後は打って変わってハードロック!ブライアン・メイのレッド・スペシャルがうなるわけですよ。そいで最後はすべてをまとめあげるようにバラードに戻って終わるという構成。
しかもまとまり感があるんですよね。しっかりと。それぞれの部分が独立してないんですよね。最後まで聴いて「メドレー」の感覚ではなく、まさにめまぐるしく変化する一曲のロックなのだ。これにも驚かされたよ。クイーンはすごいよ。唯一無二。
その4 キング・クリムゾン「クリムゾン・キングの宮殿」
この曲はキング・クリムゾンの世界観がすべて詰まった曲だと思います。アルバムの表題曲でもあるんですけど、これほど”ロック”でありながら、壮大な荘厳な曲は他に無いと思うんですよね。なにが衝撃を受けたって、サビに入る瞬間ですよ。メロ部分はものすごい簡素なんですよね。静かぁ〜でね。声とちょろっとしたアコギのみでね。ところがメロの最後の歌詞「コートオブザクリムゾン…」のタメの次の瞬間
「キーーーーーング あーーあーあー」
ですよ。文字にするとアホっぽいけど、聴いたひとならこの衝撃がわかるはず!クラシックや宗教音楽もびっくりの荘厳なサビが突如として襲いかかってくるわけですよ。この曲もビビったなぁ。衝撃でした。
その5 デヴィッド・ボウイ「スペース・オディティ」
この曲もまさにロックの歴史の偉大なる1ページですよね。曲1曲の中にこれだけストーリーを感じさせる曲はそうそうないですよ。それにしても音楽的に衝撃を受けた部分はですね。”カウントダウン”するところですよ。なんという斬新なアイデアとハマりようなんだろうと腰抜かすぐらいのビックリしたもんですよ。宇宙に飛び出す宇宙飛行士の情景がありありと浮かびますよね。しかも「リフトオフ」で発射するところも効果音は使ってないで、楽器の演奏のみでその「発射」を表現してるんですよね。この手法とアイデアはマジすごいですよ。まさに衝撃でしたね。
その6トム・ヨーク&ビョーク「アイヴ・シーン・イット・オール」
これはある意味でその1で紹介したマネーと同じように効果音を音楽に取り入れてる手法ですよね。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のハイライト曲でもあるこの曲。要は電車の音をうまくサンプリングしつつ、それをリズムの基調として、ドラムと融合させて、独特のグルーブを生み出してるんですよね。これもあまりに絶妙な組み合わせ方で初めて聴いた時は鳥肌が立ちましたよ。曲の歌詞と電車の情景というのがさらに雰囲気盛り上げますよね。これも驚いた。
その7 ビートルズ「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」
もう超有名曲ですし、自分としては今まで聴いてきたありとあらゆる曲の中でもNo1の曲だと思いますね。総合点で。衝撃度も抜群です。特に衝撃な部分はもちろんあのオーケストラの部分です。これほどまでに「サイケデリック」や薬でハイになった高揚感を表現してる音楽は他にないでしょう。しかも曲の構成の中で違和感が無いんですよね。ほんとこの曲は「その4」にも負けない壮大さや荘厳さも兼ね備えつつ、暗くなく、明るすぎず、絶妙。まさにキングオブブリティッシュソング!!というか自分的にはこの世の中のすべての曲のなかでNo1ですけどね。アレンジもシンプルなようで、ものすごい凝ってるのが聴けば聴く程分かってきます。「i’d love to turn you on(君たちにも味合わせてやりたいものだ)」の歌詞はまさにドラッグへの誘い。(もちろん誘われてはいけません(笑) 本当にものすごい曲です。この曲を超える曲は一生生きているうちには生まれないだろうと思います。
以上。
これが自分の「良い曲とか以前に、この曲には度肝を抜かされた!曲セレクション。」です。
いかかがでしょうか?この上記に挙げた曲以上に衝撃的な曲がある場合是非とも教えて頂きたい。名曲には出会えてもこういった”衝撃”という曲にはなかなか出会えませんから。
以上。
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