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ガキの使いの最長寿企画七変化。なんと今回で60人目。
芸人が7つのショートネタでどれだけ笑いを取れるか?という超どストレート企画。
数多の人気芸人が過去59人挑戦し、あるものは栄光を勝ち取り、あるものは泣いてきたこの企画。
前回なんと17年振りに1位の記録が更新されるという、ガキの使いにおける歴史的偉業ともいえる事があったわけです。
2023 1/15 ガキの使い「ザ・マミィ酒井 七変化」感想
なんとある意味ダークホースというか、多分オンエア前に、1位の記録をザ・マミィ酒井さんが更新するとは誰が予測出来たでしょうか…。まぁホント私なんかは感動しましたね。しかも内容が凄い良かったというか好みな内容(ネタ)での1位で、上記記事でもべた褒めしたわけです。
おそらく一般のお笑い好き100人アンケートとかを取って酒井さんと森田さんどっちが七変化で結果を残すと思いますか?と聞いたら多分、8割以上森田さんって答えると思うんですよね。まぁ知名度とかもあるとは思いますけど、実績とかTVでの場数とかも含めて、それは誰しもが、そう考えるのは妥当なわけで…。
でも結果は…。はい。今回の結果と相成りました…という事になるわけです。
ネタの感想の前にさらば森田さんについての雑感を書くと、まずはキングオブコントでも決勝常連で結果を残しながらも優勝はしてない…ものの、平場でのトークのが安定感ある印象。ネタももちろん出来るけど、フリートーク・平場でもガシガシ笑いを取れるし、ガヤ的な事も上手いし、イジりも上手い、という事で、TVでも何年も前にブレイクし、TVでもここ数年大活躍。この世代はダウンタウンに対して恐縮する人も多い中比較的強めに当っていける人なので、ダウンタウンとは相性が良いという印象です。ダウンタウンには意外とデリカシー無く・節操なく、ガシガシイジった方が面白くなる事が多いものの、やっぱりあのダウンタウンですから、中々強い当たりが普通の芸人には出来ないのでね。森田さんは比較的それが出来るタイプの稀有な存在と感じています。
やっぱり個人事務所として売れたという功績も大きい。今でこそラランドなどもフリーで売れたりとかありますが、多分お笑い事務所に所属せず、がっつり売れたのはさらばさんが最初ってレベルじゃないんですかね?パイオニア的存在というか。やっぱり賞レースで結果を残し、出たTVでもしっかり結果を残して、実績を積み上げれば、お笑い事務所に所属せずとも売れる事が可能…。という事をお笑い界に示したというかね。それはホント素晴らしい功績だなと思います。
私はキングオブコント以外での普通のTVで最初に森田さんの事を見たのはもしかしたらゴッドタンだったかもしれないです。そこで芸能ゴシップが好きな森田さんが芸能ゴシップをおもしろおかしくトークしてるのを見たのが、私のおそらく森田さんの原初の記憶です。多分。それも結構前なので記憶がそこまであやふやではありますが。
youtubeも有名ですね。私はチャンネル登録などはしてませんが、今でこそほとんど芸人みんなやってるyoutubeですが、かなり早くからyoutube動画を出して、そこでもしっかり結果を残してるという事もやっぱりありますよね。そこでのTVとはまた違う層のファンの獲得というのは大きいかなと。
あとはまぁ外せないのが相方のブクロさんのスキャンダル問題ですかね。さらばが売れ始めた頃にそのスキャンダルが発覚したために、急ブレーキがかかって、めちゃくちゃ大変だったとは、どの番組かは忘れましたけど言ってましたね。まぁ今やそれを森田さんや他の先輩芸人さんもイジる事で、結果として笑いになってるし、どうしても影の薄いというか所謂「じゃない方芸人」というフワッとした印象が、そういうキャラ付け出来たのはまぁ、まだ良かったのかなと。いやよくは無いかもしれませんが。でもなんにも無いよりかは良いかなと。(ウエストランドさんも同じ匂いがしますね…)
ガキの使いとしては過去に
2020 1/12 「話題のスポーツモルックをやってみよう~」感想
で出演済み。上記回も地味ながら佳作回で私は好きな面白い企画でした。ほぼ森田さんの主人公回でしたからね。この時も森田さんはトークもプレゼンも進行も上手かった。
私個人の好き嫌いでもめちゃくちゃ好きな芸人って程では無いんですけど、だからといって、もちろん嫌いとかでは全然ないし、むしろ好きな方ですけど…。ネタに関しては、面白いんは面白いんだけど、イマイチもうひと押しというかもうワンパンチいつも足らないという印象。それでKOC優勝も逃してるかな?って個人的には思います。なんかいっつも大爆笑になるまで、もう1つ2つ要素が足らないんすよね。
とはいえ、私の事前予想は、コントの人ですし、ネタにはかなりの評価も実績もあるので、七変化でもかなりやってくれるのではないかな?と…。期待してました。流石に前回の1位をすぐ塗り替えるのは無理にしても20位以内ぐらいに入るのは全然可能なポテンシャルはあると思っていました。
感想
で、実際にネタの感想を書きます。
あ、その前にOPトークですがやっぱりまず前回の酒井さんの話題からの、それを受け森田どうする?的なトーク。まぁそりゃそうなりますよね。そりゃ森田さんとしては超やりにくいですよね。なんせ17年ぶりの1位更新の偉業の後なんですから。やっぱり見る側も身構える部分も少なからずあるでしょうし。
で、1つ目のネタ入る前に松ちゃんがしっかり浜田さんイジりをして笑いをとって、場を温めてくれてるんですよね。これは普通にプラスだったはずです。しかも過去の七変化のこういう時って挑戦者だけ緊張で笑ってないってパターンがほどんどなんですけど、流石森田さん度胸が据わってるというか、普通にみんなと一緒に爆笑してて、そこは個人的にすげぇなって思いました。
で、1つ目のネタ。
毎回言うんですけど、1つ目のネタは重要で、ネタとかで言うところの「掴み」部分なので、七変化としても1つ目は安定感あるものを持ってきて、ここである程度笑ってもらって、その後の6变化に繋げたいし、足場固め的なネタである必要があります。
ネタはAD風の森田さんが食事ロケ出来ないか?のアポ電話をするものの、毎回ダウンタウンのせいでテレビNGなんです的な流れで、アポを取るためにダウンタウンの悪口を言うという感じのネタ。
で、このADのダウンタウンイジりのネタですが、多分森田さんの想定ではもっと笑いのとれる安定感あるネタという事だったと思うんですよ。過去の七変化でも7つの中に1つはダウンタウンイジりするネタを入れ込むの常であり、過去の実績からしても大体ダウンタウンイジりは鉄板なので、森田さんはそれで足場固めしたいという想定だったんでしょう。おそらく森田さんの芸風的にも得意な分野でしょうし。ですが、イジり方がちょい辛辣な方にバランスが行き過ぎた感があるのか、ダウンタウン本人達以外は笑わず、幸先悪いスタートになってしまいました。このダウンタウンイジりも過去それぞれ色んな角度からイジってきたわけですよ。バナナマン日村さんだったらインタビュー形式でダウンタウンは面白いのは関西弁だからだ的な失礼な事をとうとうと語るとか、マヂラブ野田さんなら、松ちゃんになって、筋肉とこれが頂点の景色か?的な褒めつつもある意味揶揄的表現を含むネタの笑いにしたり、あるいは森三中黒沢さんならダウンタウンの熱狂的ファンとしてマニアックな初期のダウンタウンの曲を流したり、ダウンタウンの昔のポスターを貼ったり松ちゃんのサインを書いたりと、どんだけファンやねん的な角度とかね。色んな角度からイジってるものの、今回のこのネタは悪口的な方向にベクトルを少し傾けさせ過ぎたかな?…と。
2つ目のおかんからの食べものの仕送りネタ。
その食べ物…というか野菜の仕送りをガキの使いの面々に渡すんですけど、その野菜の生産者の写真が絶妙どころの芸能人…というネタ。ダイヤモンド・ユカイさんとか林マヤさんとか辻希美杉浦太陽夫妻とか。最後のオチは永島敏行さん。このネタは笑ってはいけないでの芸能人の顔がプリントされたカードでの神経衰弱的な、ああいう面白さがあるネタで、ある意味芸能人の写真のチョイス誰にしたら面白いのか?大喜利というか。そういうネタですね。このネタは安定感ある良いネタではあると思うんですが、イマイチ場はめちゃくちゃ笑ってたってところまではいってなかったかな。このネタは今回の7变化中でではかなり良い方のネタだったんですけどね。この辺りでちょい雲行きが怪しいという空気感が出てきましたね。
3つ目の松ちゃんマスク生産者ネタ。
これも松ちゃんイジりですね。ですが、3Dマスク的な要素はガキでは定番っちゃ定番なので、ビジュアル的な面白さではイマイチインパクトは薄く、コント的・ストーリー的な部分も少し足らない印象でした。
4つ目ち○こネタ。
まぁモロ下ネタですね。ちょっと即物的過ぎたかな…。私はそもそも下ネタ的なネタはそこまで評価しないってのもありますが、ネタとして面白く成立する場合ならアリかな?って印象なんですが、これはほんとストレート過ぎる。
5つ目お相撲さんVSヤカラ絡まれネタ。
多分このネタの笑いどころって「寄り切り」の部分なんですけど、そこが滑ってしまって、それを天丼したんですけど、滑った「寄り切り」を重ねてもそりゃ最後までスベるわなって話で…。せめて寄り切りのパターンからいきなり「浴びせ倒し」になったり、「猫騙し」をしたりと変化があればワンチャンあったんじゃないかな?と思いますが…。とりあえず全員セーフ。
このネタ後に松ちゃんが「森田の悪い所が出てる」とコメントしてましたが、ここまでの流れまさにそういう印象でした。そしてさらにここからもそれが続きます。
6つ目のおばさんがパズルの男の人の写真の股間だけ作れないネタ。
これもイマイチインパクト足らないすね。「欧米」のワードがイマイチ、引っかからないというか。このネタで重要な面白ワード的な事なんですけど、それが外れてしまって…。うん、こうなるわな…ッて感じですね。
相方のブクロさんに松ちゃんがこれまで流れ見てどう?的なフリをしてブクロさんが「松本さんの影響受けてます」的な事を言ってましたが、確かにそういう感じなんですよね…。そのシュールな一言的なワードが「寄り切り」も「欧米の…」もどちらもスベってるんですよね。そこが松ちゃんとの大きな違いなのかな?と。
7つ目のボクシングネタ。
流石オチ部分とあってか、これが今回の白眉ではあるかなと。ダウンタウンイジり、下ネタ(裸含む)、と並び、これも定番のリアクションネタ。ボカスカ相手に殴られるというビジュアルのリアクション芸的な面白さプラス、パンチを貰うと試合中「痛い」を必ず言ってしまう。…というネタで、さっきまでの「寄り切り」も「欧米の…」もどちらもスベってたの対して今回はしっかり「痛い」というワードで笑いになってたので、面白いネタになったなって印象です。リアクション芸的な面白さプラス、ネタとしてコント的な要素としても面白いということで、今回の中では白眉ではあったかなと。ただもう既に時遅しという感じではありますが。
結果、ゆりあんの1個下、素人の大友さん(大友さんの七変化は面白かったけどね)と、順位タイで41位。、60人目の挑戦者で41ですから、残念ながら相当低いですね。
というわけで近年ではザコシさんたむけんさん狩野英孝さん等が低順位ですが芸風からしてしょうがないなって感じはしますが、コントがっつりやってて…この結果は正直不甲斐ないとしかいいようがないというか弁明の余地がない。普段のさらばさんのネタのクオリティからしたら、かなり低かったと言わざるを得ない。なんでこうなっちゃったかなぁ…。ちょっと雑念が入り過ぎたかな…。
まとめと次回
期待外れ感が半端なかったものの、でも結果は結果なのでしょうがないかな…と。七変化というフォーマットにイマイチハマらなかったんかなぁ。前回の酒井さんからのズドーーンな低い最終結果ですからね。これは森田さん自身もショックでしょうし、TV見てる人もちょっとネタというかお笑い力的な事の評価が下がってしまったんじゃないでしょうか。これが七変化の恐ろしい所ですね。
で、次回はなんと前から「やるぞ」と言っていた、対決&罰ゲームの「対決」の企画ですね。過去「ロシアン」のカテゴリとしてはロシアンわさび寿司とか、ロシアン電気ビリビリ、ロシアンたらい等とやってきた流れをくむ対決になりそうですね。この対決自体も後に待ってる罰ゲームが重い分凄い毎回白熱して面白いのでめちゃくちゃ楽しみです。
ここで少し話は変わりますが先日2つ程ショックなニュースがあって、一つは笑福亭笑瓶さんの訃報です。ガキの使いでも笑瓶さん企画は幾度とあり、しかも名作が多かっただけに、私はショックでしたねー…。お悔やみを申し上げます。
もう一つはタモリ倶楽部の終了です。ガキよりも長いお笑い系畑のバラエティで、そのニッチすぎるとも言える内容が個人的にも大好きな番組でしたし、稀有な番組でしたし、深夜番組30分枠、毎週違うネタの企画するという点や長寿番組という意味でもガキの使いと被る点が多々あり、そのタモリ倶楽部が終わるというのはショックをうけました。まぁタモリさんが年齢が年齢というのもありますし、色々な事情から人気コーナーの空耳アワーが近年ほとんど出来なかったというのもあったのもしれませんが、でもやっぱり「一定の役割を終えた」とか言われるとね…「そんな事ないよ!」とは言いたくなります。また大好きな番組が終了してしまう。
タラちゃんの声優の方とか松本零士さんとかも訃報がありましたし、どうしたって時は流れてゆくのは止められないんで、しょうがない事ではあるんですけど、改めて考えさせられる事柄でした。
はい。ではまた次回の感想記事にて。
以上。
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