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1/35 ドイツ自走榴弾砲 Wespe(ヴェスペ)製作記

最近は正直忙しいですね…。(金にもならないのに)

自由な時間はかんなり限られている。この記事書くのも必死。7月は以降さらに忙しくなるので、更新は滞りがちになると思います。すいません。WFも今月末?…たぶん行けない…(遠い目

でも先月ぐらいはまだ余裕がありましてね、5月には母の日にキッチン便利グッズを送りましてね、んで一ヶ月後には父の日。ほいで母の日は無趣味の母には送るもの悩みましたが、男趣味の父は簡単に色々思いつくんですよ。お酒とか食べ物とか、ちょっとした電子機器とか、ビートルズが好きなので、それ関連のものとか…でもいっしょにテレビ見てる時にデアゴスティーニ(だったかな)の週間「戦車を作る」的なののCM見てて、「戦車はカッコイイよなぁ」とか「でもやっぱ1/72より1/35の方が」とかそういう話しになったんです。

ほいで思いついたわけです。どうせなら半手作りの戦車模型をプレゼントすっか、と。

模型を作るようになって、もうすぐ3年、もうとても「初心者です大目に見てねテヘペロ」という訳にもいかない感じになってきたわけですが、考えてみると、AFVは一回も作った時なくて、一度作ってみたいと思ってたんですよね。

なので、AFV作りの練習や、技法の練習にもなって、自分の肥やしにもなるしってんで、父の日にはAFVを作る事に。

でもなぜか戦車でなくて自走榴弾砲っていうね……だって、最初タイガー戦車作ろうとしたんだけど、あまりにも戦車然としていて面白くないというかね…。ひねくれてるから「普通」が嫌いな性格がなんか拒絶したんですよね。それでドイツのドイツ自走榴弾砲 Wespe(ヴェスペ)を作ることに。タミヤの1/35です。

履帯もゴム履帯で簡単でAFV初心者の自分向き。と、思いきや作ってみたら砲塔部とかがかなり細かくて、組み上げるの結構時間かかりました^^;

でも製作過程の写真がありませんので、完成写真を貼りながら、さらっと工程を紹介しようと思います。

工作は素組です。今回は習作的なものなので、実験というか初めての挑戦的な事がいくつか含まれています。あとテーマは「時短」。要は手抜き…です。でも悪い意味ではなくて、それなりに時間をかけなくてもそれなりに見える方法を模索した感じです。

ラッカー筆塗りです。まず下地は今回ジャーマングレー。スプレーでプシュー(時短)。ここで「イハラ式」を試しました。プロモデラーの伊原源蔵さんがあみ出した要はチッピング・剥がれ表現技法の一つなんですけど、”シリコンバリヤー”を全体に塗って、その上にさらに塗りを重ねて(RLMグレーを使いました)から、コリコリっとこすると下地が露出して、リアルなチッピングになるという技法です。前からしたかったんですけど、するタイミングがなかなかなかったので。

ほいでやってみた感想はすごいいいです。簡単お手軽にチッピング表現ができます。シリコンバリヤー塗るだけなので誰でもできますのでお試しあれ。似たような技法でヘアスプレーの表現がありますが、あれとはかなり雰囲気が違って、ヘアスプレーの表現は大幅な塗装剥がれを表現(サビとか冬季迷彩の表現等)するのに向いていると思うのですが、この「イハラ式」はワンポイントごとの細かいチッピング表現っぽくなる気がします。ので似てるようで全然違う気もします。イハラ式をやった後はコートするのに最後トップコート等するといいと思います。

色の塗り分けも少し手を抜いてる部分あり。あえて言いませんが。迷彩は初期のグレーにグリーンの迷彩を色・パターン共に、箱絵を参考に筆塗り。

基本塗装が終わった後はこれまた初めての油絵の具でウォッシング。いつもはエナメルでするんですけど…まぁこれも前から試したかったので茶色系をペトロールだったかテレピンだったかで薄く希釈して全体にバシャバシャして、綿棒で拭き取るという感じ。普通ですね。作業自体はエナメルとなんら変わらないです。

その後はもう泥汚れ、土汚れの表現でパステルです。足元中心に大胆にアクリル溶剤で溶かした奴をまぶしてやりました。あとこの画像↓の後ろのトコのマフラー?的な部分は錆びてるっぽい感じにしてみたんですけどどうすかね?テクスチャをラッカーパテで予め付けておいて、黒→クロームシルバー→黒→パステルの赤茶系…だったと思うけど記憶が定かじゃない…実際はもっと濃い焦げ茶ていうか赤く焼けたサビの感じを出したかったんですけど、ほんのりなぜかピンクがかってる感じに見える…あ、人形は……時短。

ほいであくまで「父の日のプレゼント」なので、台座はいるだろうと。どうせなら小さな地面、ミニミニヴィネットにすることに。ホント時短なんですけどね。以前ツイッター等でもお世話になっている超絶モデラーのくにやさんが呟いてた地面の表現を参考にしました。100均から台座(セリアで木製ミニディスプレイケース的な商品として売っていたもの)とセメントと水苔(どちらもダイソー)を購入。セメントに水苔をちぎって水と混ぜて台座に敷きつめます。ほいで固まったらまだちょっとポロポロしてたので水溶き木工用ボンドを塗って、乾かない内にパステル粉を足元の汚れの色に合わせてふりかけました。それでカッチカチ。ちなみに台座もニスを塗っていますが、塗る前に丁寧にヤスリがけして、塗った後も何度も塗ってはヤスリかけて、しかも何度もニスを塗り重ねるとかなりいいと思いますが、今回は時短。ニスを3〜4度塗り重ねただけです^^;

そしてネームプレートも作りました。いくつか失敗しました。でも実験としては経験になりました。まずはa-one社の透明シールを買ってきて、文字を入力して印刷して、サイズにカットしたプラ板にシルバー>金属色色々>真鍮みたいな順で塗って擬似金属プレートっぽくして、印刷したシールを貼りました。

今回思ったのはまず、プラ板に金属色塗るなんてめんどい事しないで、真鍮板買ってくりゃ早くて、クオリティも高いと気づいた事。いや買いに行く時間が無かったんですよ正直。なので次回はちゃんと真鍮板買おうと思います。4端のリベットは本物の銅リベット。穴開けて突っ込んでます。まぁ要は雰囲気です。あと写真でZOOMでみると、あんまり金属感ないですがもうちょっと金属感あるんです^^;

あと自作デカールににしたほうがいっそう綺麗にピカっとすると思います。でも時短の場合自作インクジェットデカールはめんどくさいので透明シールは印刷して貼るだけなので簡単。時短。それなりに見える。

 

ということで、他モデラーさんがみたらすごい手抜きのしょっぼい作品かもしれませんが、かなり限られた時間で台座やネームプレートまで作るのは自分的にはこのクオリティが限界でした。

いやー模型下手だなぁ俺。ツイッターなんか見てるとみんな工作・塗装共に段違いの超絶モデラーさんばっかりでその戦力の差に愕然とすることもしばしば。特に最近はモデラーさんのフォロワーさんが増えてきてて、その劣等感をすごい感じます。

今は地道に今回のように練習と実験を重ねるのが重要かなぁと思っています。

もちろん親父には喜んでもらえましたよ^^

あ、模型ギャラリーも更新しておきました。お暇でしてらこちらもどうぞ>http://model.revolve-gear.com/

あと最近はプラモ系模型より粘土造形したい熱が沸々と。ま、どっちにしろ時間ないからなかなか手を付けられないのですが…まぁ合間合間に少しでも時間を見つけて出来たらなぁとか思ってます。

以上。

マシーネンクリーガーや造形物の記事一覧はコチラ>http://www.revolve-gear.com/blog/archives/198

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