とりあえず前置きとして
自分は”世にも奇妙”が大好きでありまして
その中でもこの「夜汽車の男」は傑作中の傑作だ。
あらすじは
“只弁当を食うだけ”
大きなあらすじとしてはこれだけだ。
ところが非常に印象に残る作品なのだ。
まずは見てほしい↓
見ていただけたであろうか
なんとも人間臭ささや
人間の思考というものをえぐり出している作品だと思う。
自分自身も気付いていないかもしれない部分や
思考を形にしてヴィジュアル化にしているという希有な作品だ。
“心理描写”という言葉があるが
それを特化させた作品。
終始主演の大杉蓮(ちなみに大好きな俳優です)が
しゃべっているようだがそのほとんどが心の声。
最初の導入からニクいのです。
世にも奇妙のセオリーを逆手に取っている。
なぜかといえば始まりかたはまるでホラー系かサスペンス系かと思わせる雰囲気なのだが
実際はむしろコメディだ。
いわゆる”緊張と緩和”の手法だ。
しかも随所に共感できるような表現もたくさんあり
笑わせてくれる。
しかもイメージ映像が時々挿入されるカットがあるが
それが分かりやすくのめり込みやすいものしている。
弁当の東洋式、西洋式の食べ方のCG説明や
豆腐にソースやマヨネーズをかける画など見ている人に
想起させやすくしている。
SFでもなんでもないのだけど
なぜか”世にも奇妙”らしいと思わせる作品だ。
傑作!
原作は「かっこいいスキヤキ」から”夜行”という話が元ネタ。
他にも世にも奇妙は名作たくさんあるので
これからご紹介できたらいいなと思っています。
以上。