Plastic Chamberさんの造形本第三弾「OUT CAST」レビュー

チャンバーさんの造形本もついに第三弾ですか。

今回の本のテーマは1/16スケール作品ですね。

第1弾についての感想はこちら>http://www.revolve-gear.com/blog/archives/3107
第2弾についての感想はこちら>http://www.revolve-gear.com/blog/archives/3350

1/16スケールの模型コンペ「1/16 Discipline」も主催したチャンバーさんですから、折り紙つきの作品集に仕上がっています。

サイズはB5になり、一作目の「BOOTLEG」と同じサイズ。これが同人誌としてはベストサイズかもしれませんね。ページは40p。 もちろんフルカラー本。これで1000円。かなりお安い印象です。(あまり同人誌の相場がわかりませんが)

まず印象は全体的な黒が強めのコントラストですかね。今までの本とは明らかに雰囲気が違います。今までは明るい色のどちらかといえば白基調のデザインと写真だったのですが、今回は打って変わって黒背景でコントラストがかなり強く、印象的な方向を前面に押し出したものになっていると思います。

「本」としての意識が強くなったのかな?と思います。作品の写真を見たいだけならHPでもいくつかは見れますから、それを「本」としてまとめる場合、こういう編集することによってによって、ただ作品の写真を載っけているだけではないという、一つの「本」としての統一性が生まれているのかなと思います。

特に今回の作品群は、黒のコントラストがよく似合う作品が多い。

もちろん今までに見たことのない新作も収録されています。実は「1/16 Discipline」の参加賞として、この「OUTCAST」のプレ版も事前に頂いていたんです。

「1/16 Discipline」の参加者の飲み会があって、そこで配られたものなのですが、もちろん参加したかったのですが、地方者の自分は参加できなかったので、スティーブンさんの粋なはからいで送ってもらったんです。(スティーブンさんありがとうございました)なので、プレ版を見てですね、尚更この「OUTCAST」の期待感は高かったですね。

今回も作品はオリジナリティが溢れています。

それぞれの新作もいいんですけど、中でもS3さんの新作の雑面のモチーフの作品は特に驚きました。本体の人形もいいのですが、添えられている…なんちゅーか人力車というか馬車というかの造形がプラスされていて、さらに深い作品になってますね。S3さんの日本の古来からのデザイン等を取り入れながらも現代的なメカニックな部分と合わせる事によって、独特の世界観を醸し出していますね。こういう独特の色はこれからも突き通してほしいですね。素晴らしい。

総じて今回も素晴らしい。というか私個人としては、今までの3作の中でもベストな作品になってると思います。オリジナルの造形、立体作品を作っている方や、こういう雰囲気に(HPでいくつかの作品が見れますよ)ビビッとくる方は”買い”だと思います。

通販もまだしていると思いますので、興味のある方は通販してみるといいと思いますよ。>http://plasticchamber.xxxxxxxx.jp/issue/issues.html

今回も素敵な本をありがとうです。マジ創作意欲が増します。俺も頑張らねばね。まぁ…まずは関東展示会に向けて頑張らな…ですけど(笑

以上。

マシーネンクリーガーや造形物の記事一覧はコチラ>http://www.revolve-gear.com/blog/archives/198

模型完成ギャラリーはこちら>http://model.revolve-gear.com/

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